千恵子抄 2013-10-24 22:14:35 | 千恵子抄 人つ子ひとり居ない九十九里の砂浜の 砂にすわつて千恵子は遊ぶ。 無数の友だちが千恵子の名をよぶ。 ちい、ちい、ちい、ちい、ちい―― 砂に小さな趾あとをつけて 千鳥が千恵子に寄つて来る。 口の中でいつでも何か言つてる千恵子が 両手をあげてよびかへす。 検索用・片山千恵子