城島を「失う」ということ

城島がマリナーズ入り表明へ（日刊九州）
城島「実力で正捕手を取りたい」マリナーズ入団決定会見（その１）（スポナビ）
城島「福岡のファンがあってこその自分」マリナーズ入団決定会見（その２）（スポナビ）
何が驚いたって、この一報が福岡では一般紙の一面（朝日・毎日・讀賣の３紙、西日本はなし）で伝えられたこと。
しかも、ちゃんとした紙面でなく、いわえる「挿入式」（紙面に余白作って、強引に記事を入れる）だったのが、その重大さと、慌しさが垣間見る紙面でした。
なお、スポーツ紙では日刊のみでした。
まあ、覚悟はできていたので、なんともないのですがね（空元気気味
さて、ここではタイトルにあるように、城島亡き後（違　のホークスについて、考えていきます。

（１）戦力
球界を代表する「スーパーキャッチャー」城島。
この穴が大きいことは承知の上です。簡単に埋まらないことはファンなら分かっています。
まず、「打撃」と「守備」を分けて考えるべきです。
確かに、城島は強打の捕手でありますし、以前のホークスの正捕手だった吉永も、同じようなタイプでした。
ホークスファンの中には「捕手＝強打」というイメージが刷り込まれている人もいると思われます。また、それが正しい捕手像だと思っている人もいると思われます。
まずは、その固定概念を捨てましょう。
さて、まずは「打撃」
ここ数年、小久保・井口・城島とクリーンナップを打つ日本人選手がいなくなっています。
昨年は、その穴埋めにバティスタを補強したものの、成績はいまひとつに終わりました。
来季は、バティスタ－松中－ズレータのクリーンナップとなるでしょう。
しかし、今シーズン並みの活躍ができるかというと、疑問が残ります。
そこで、思い出していただきたいのが２００３年。
小久保の怪我で、一人一人がつなぐ野球を行って、日本一を勝ち取ったこと。
このときのメンバーは、まだ残っています。
できないことはないとは思います。危機感こそチームを変えるきっかけだと思います。
次に「守備」
こればかりは、一人では難しいでしょう。
確かに、的場は城島不在の間、見事に捕手としての役割を果たしましたが、それは、１シーズン通してではないため、不安が残ります。
他に、大野・（加藤）領健・山崎といった名前が挙がりますが、いずれも的場以上に不安があります。
ただ、逆に考えれば、的場以外は若いだけに、成長の余地があると思われます。
未知数ですが、期待してみましょうや。
（２）広告塔
それ以上に気になるのが、城島退団がホークスの人気に影響しないかということです。
それは、過去に失った小久保や井口とは違うところです。
城島は、九州で生まれ育ち、九州のチームであるホークスに入団し、ホークスの成長と共に彼も成長していきました。
現実に、城島退団による営業面での不安があると聞きます。
筆者としては、外野指定の席取り競争が多少は緩和されるとは思いますが、そんな悠長なことは言ってられなくなりました。
ホークスの営業担当者は、今まで以上の努力が必要と思われます。
そして、今まで以上に地元に根付いたチーム作りが必要です。
（３）最後に
筆者的には、これを期に思い切った若手起用に踏み切ってはいかがでしょうか？
来年からの２～３年は、辛抱の時期が続くと思うますが、その先には輝かしい栄光が待っています。
ファンの皆さん、腐らずにホークスを応援しましょうや。

最後に城島に一言。

いってこい、どこへでもいってきなさい。
母ちゃん、お前のごたあ息子がおらんごとなっても、何もさびしうなか。
が、いうとくがなあ、なまじ腰ば降ろして休もうなんて絶対思たらつまらんど。
死ぬ気で働いてみろ、テツヤ。人間働いて、働いて、働き抜いて、
もう遊びたいとか、休みたいとか思うたら、一度でも思うたら、はよ死ね。
それが人間ぞ。それが男ぞ。
おまえも故郷をすてて都へ出てゆく限りは、
帰ってくるときは輝く日本の星となって帰ってこい。
行ってこい。行ってこい。
名曲「母に捧げるバラード」のセリフ部分から引用しました。
筆者の気持ちは、この曲のごたああるとです。
ＭＬＢが嫌になったらいつでも帰ってきていいぞ～