清原和博引退試合

清原和博

彼ほど人によって評価が異なる選手も珍しい。
ＰＬ学園～西武時代を知る人にとっては、歴史に残るスーパースターであっただろう。
強かった西武を敵として見ていた他のパリーグチームのファンにとってはに憎っくき存在であっただろう。
讀賣時代を知る人にとっては、ヒールヒーローとして見ていたであろう（今で言えば朝青龍や亀田３兄弟に近いか？）
そして、讀賣末期～檻時代を知る人にとっては、怪我と闘い続けた悲運のヒーローに見えただろう。

だが、ひとつだけはっきりと言えることがある。
それは、形はどうであれ、


皆から愛された選手である


ということ。
今、野球界は細分化されている印象がある。
方やＭＬＢにしか興味を持たない人もいれば、地元のチームにしか興味を持たない人もいる。
全国的に話題を共有できる選手がわずかとなった中、彼の引退は大きく報じられ、大きな関心事となった。
その割には今日の試合はＣＳ＆ネット以外での生中継がなかったのが残念（これは清原のせいではないので）

今年の復帰後代打での起用しかなかったが、今日は「４番ＤＨ」としてフル出場。
清原「らしい」右方向への強い打球のタイムリーが最後の安打。
この１本だけみると「まだやれる」的な雰囲気がありますが、走る姿を見ると「もうダメ」なのかなという雰囲気がある。
「らしい」ヒットで〆たのを見て筆者は感涙した（ホークスが追加点を取られた涙ではない）

長渕剛熱唱後、清原が引退の挨拶をした。
清原感動のメッセージ
このメッセージ読むと、感謝、感謝、感謝という言葉が筆者の中に一番印象深い言葉として残っている。
メッセージと言えば、試合前に王監督から花束を渡されたときに

「生まれ変わったら同じチームでホームラン競争をしよう」

と言われた。
ドラフトでの悶着を知る筆者からすれば複雑だが、やはり王監督は彼の素質を見抜いての言葉だったではないかと。

場内一周後、最後は胴上げ。

胴上げされる側がこんなにも涙を流したのは初めて見た。

最後に、改めて


２３年間、お疲れ様でした。


しかし、彼の最初と最後の相手がホークスとは何かの縁というか因縁というか複雑ですなあ。