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改革ではなく改悪

2005年11月21日 | baseball-2005
以下はその内容。
(1)シーズン1位球団は無条件に1勝のアドバンテージを得る(今年までは5ゲーム以上の差がついた場合に1勝)
(2)興行権は前半2試合が上位チーム、後半2試合は下位チームが持つ(今年までは全試合が上位チーム)
(3)勝率1位が2球団あった場合でも、その年度の対戦成績もしくは前年度の成績で順位をつけ、第1ステージを行う(今年までは第1ステージを行わない)
ただ、プレーオフ勝者をリーグ優勝に認定する方式は変わらない。


項目別に解説。
(1)今年までは、1位チームと2位チームの差が5ゲーム以上で1勝のアドバンテージだったが、これがなくなり、1位チームには無条件で1勝のアドバンテージが得られる。
これにより、第2ステージは4試合となる。
(2)今年までは、第2ステージは全試合1位チームでの開催だが(最大行われた場合)半分の開催となる。これにより1位チームのホームアドバンテージは、半分に減る。
但し、3.4戦は結果次第では行われない。
(3)今年までは、同率首位の場合は第1ステージ未開催で、第2ステージは前年度の順位が上のチームの主催で行われる。順位のつけ方は未定だが、何らかの方法で、第1ステージを開催する。

これで改革したと思っているのか?
鷹の代表は、シーズン1位=優勝とし、プレーオフはあくまでも日本シリーズ出場権をかけたものにすべきと提案した。
結局、多数決で否決された。
否決を決めたチームの中には、当然、プレーオフ制度によって優勝を手に入れたチームが存在していることは言うまでもない。
筆者は、鷹の代表者に拍手を送りたい。
なぜなら、プレーオフの方法ではなく、プレーオフの位置づけを変えようとしたからだ。
どうせプレーオフ制度は続くし、いまさら辞めろだの試合方式を変えろだの言っても、ダメといわれるのがオチだから。

なぜ、今のプレーオフの位置づけはダメなのか?
今年の9月、西スポのコラム欄に載っていた例えがうまいこと書いてあったので紹介する(内容はウロ覚えで申し訳ないが)
今のパリーグのプレーオフ制度は、マラソンに例えると
42.195キロ走った後に、トラック1周で優勝を決めるようなもの。

昨日行われた、東京国際女子マラソンで、高橋尚子が復活優勝を遂げた。
しかし、この後で上位の選手だけで、トラック1周で優勝者を決めると言われたら、どう思いますか?
みな「ふざけるな!」と口走るでしょう。
「じゃあ、42.195キロ走ったのは何のため?」と思うでしょう。
それが、今のパリーグプレーオフ制度なのだと。

昨日決まったプレーオフ改革。
あれは、改革とは言えない「改悪」だ。
まず、1位チームに無条件で「1勝」を与える代わりに、「2試合の興行権」を失った。
そして、1位が2チーム並んでも、「第1ステージ」を開催するというやり方。
何が何でもプレーオフやって、儲けようとする魂胆が丸見えである。
そして、不思議に2位チームが儲かる仕組み(第1ステージ最大3試合+第2ステージ最大2試合。1位チームは第2ステージ2試合のみ)
一体、何の改革なんだと言いたくなる内容である。

プレーオフが始まって失ったものがある。
いままで、9月になりホークスが首位を走っている(もしくはそれに近い位置にいる)と、福岡の町はホークスで盛り上がる。
それは、じわりじわりと盛り上がっているのが分かった。
いつ、大型ビジョンをだそうか?優勝セールはどうするのか?もちろん、優勝はいつ決まるのか?と思う日々であった。
ドームに行けば、試合前からただならぬ雰囲気があり、中に入ればなおさらのこと。
遠征先でも、それは同じであった。
しかし、プレーオフが始まって、それが消えてしまった。
公式戦が1年中、普通の試合になってしまった。なにか、むなしささえも覚えた。

パリーグの会長はこうも言った。
「ソフトバンクの王監督や選手がかわいそうという意見もあったし、ファンからの声もあって見直した。再来年からセと共同歩調する含みもある。セと話し合う時期がきたら、シーズン1位をリーグ優勝…という考え方は提案したい」

ファンの声は関東のチームのファンのものしか聞こえていないらしい。
現場(監督や選手)がかわいそうといいながら、ソレを聞き流す魂胆。
セリーグのプレーオフ(2007年から実施予定)のときにシーズン1位=リーグ優勝にしたいのだけど、あくまでも話だけという薄い約束事。
ファンのためとか現場のために改革したというけど、そんなものが見えていないのが、今のプレーオフ制度ではないかと思う。
【↑ここまで、通常モード】
【↓ここから、感情モード】
最後に一言言っておく。

どんな不条理な制度であろうと

真の強いチームは、それを勝ち抜くことができる。

今のホークスは、まだその域まで達していない。

だから、2年連続シーズン1位になりながら、

プレーオフで敗退した。

だから、今のプレーオフ制度で優勝したい。

どんな手を使ってでも。


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