『1Q84』に次のような箇所がある。連続した会話であるが、(1)(2)と番号をふる。下はそれぞれの英訳である。
(1)「秘密を守ることは私の仕事の基本中の基本です。心配することはないです。話が私の口から外に漏れるようなことは絶対ありません」
“Keeping secrets is what my profession is all about. There is nothing to worry about. I assure you that no one else will ever hear about this from me.”
「(秘密が)漏れる」はhear about thisと訳されている。
(2)「もしその秘密が漏れて、情報の出所があなたであることがわかったら、何かと不幸なことになります」
“If it does get out, and we find out that you were the source, this could lead to something unpleasant.”
「秘密が漏れて」はget outと訳されている。「出ていく」と訳されているので、直訳に近いと考える。
(2)の「秘密が漏れて」は仮定の話なので、「概念」であるので、ほぼ直訳と言える訳になっているが、(1)の「(秘密が)漏れる」は話者の決意で「実体」と考える。「実体」としては「秘密が漏れる」ということは、「漏れる」だけではなく、「誰かに知られる」ことを含む。そこで、(1)ではno one else will ever hear about this(誰もこれについて知ることはない)と訳されていると考える。
(1)「秘密を守ることは私の仕事の基本中の基本です。心配することはないです。話が私の口から外に漏れるようなことは絶対ありません」
“Keeping secrets is what my profession is all about. There is nothing to worry about. I assure you that no one else will ever hear about this from me.”
「(秘密が)漏れる」はhear about thisと訳されている。
(2)「もしその秘密が漏れて、情報の出所があなたであることがわかったら、何かと不幸なことになります」
“If it does get out, and we find out that you were the source, this could lead to something unpleasant.”
「秘密が漏れて」はget outと訳されている。「出ていく」と訳されているので、直訳に近いと考える。
(2)の「秘密が漏れて」は仮定の話なので、「概念」であるので、ほぼ直訳と言える訳になっているが、(1)の「(秘密が)漏れる」は話者の決意で「実体」と考える。「実体」としては「秘密が漏れる」ということは、「漏れる」だけではなく、「誰かに知られる」ことを含む。そこで、(1)ではno one else will ever hear about this(誰もこれについて知ることはない)と訳されていると考える。