(財)京都園芸倶楽部

京都洛北の地、府立植物園内に80余年に及ぶ、園芸知識の普及、啓蒙、会員の親睦に勤めてきた。

豆と豆腐

2006-11-11 12:11:20 | Weblog
写真:この木、なんの木・・気になる木、CMソングの正体は豆科植物(Samanea saman)
11月10日京都園芸倶楽部では、湯豆腐の店「奥丹」を訪問、豆腐料理に舌つづみを打った。 当主石井康家氏は、知るひとぞ知る「豆類の収集家」この収集品も見学させていただくのも、倶楽部の目的のひとつ。
写真:アメリカネム・レインツリー(Monkey pad)は西インド諸島および中央アメリカに生息する高木、高さ25m、樹幹は傘状で40mに達する。雨が降る前に葉を閉じるので「雨を予想する植物」レインツリーと呼ばれる。ハワイのオハフ島のモアナルアガーデンでは高さ25m、幅40m、幹まわり5mの木があり、CMの元になっている。
豆科関連リンクSamanea
レンズマメ
マメいろいろ
ジャックと豆の木


日本新薬山科植物資料館

2006-10-21 09:14:43 | Weblog
10月20日 園芸倶楽部では山科植物資料館を見学した。
奇想天外ウエルウイティアの姿を見てみよう。なぜキソウテンガイという名前が与えられたがわかる。生涯本葉2枚のまま砂漠なかに生きている植物ウエルウイティア 雌雄異株の双方が開花している状態で見ることが出来た。交配受精した第2代が生育中、南アフリカナビブ砂漠の植物が山科にいかにして場所を得たのだろう。山科植物資料館ホームページにくわしい。

ツノゴマは別名「悪魔の爪」「旅人泣かせ」と言う。この植物はなぜそう呼ばれるか。次の写真の中に探してみよう。
ツノゴマ
ツノゴマの花
キバナノツノゴマ 植物は生き残り戦略として、出来るだけ種子を遠くへ運ぶことを考える。移動の手段として使うには、動物に食べられて、種子が排泄される(糞とともに生き延びる)、または動物の体に取り付き、どこかに種子を落としてもらう。ツノゴマはこの鋭いカギツメで動物に取り付く、動物の体を傷つけながらも、種子を遠くへ運んでもらうことを選択した。

コスモス

2006-10-19 11:12:59 | Weblog
写真:コスモス(京都植物園)
メキシコ原産、和名オオハルシャギク、品種改良の結果、黄色、オレンジ、チョコレート色などいろいろある。
キバナコスモス
チョコレートコスモス
コスモス、アサガオ、キクは短日植物(日の長さが短くなると花を咲かせる)秋になると咲く花は日長〔日の長さ)が短くなるのを計っている。逆に日の長さが長くなるとき咲く花グラジオラス、キキョウ、マツヨイグサは長日植物

フェイジョア

2006-10-06 19:22:30 | 
園芸倶楽部会報「園芸春秋」2006.10〔485号)発行
フェイジョア
フェイジョアの記事〔鈴鹿 紀)が発表されている。

オウゴンオニユリ(黄金鬼百合)

2006-10-03 19:07:48 | 
写真:アマゾンユリ(京都植物園)アマゾンユリ (Eucharisユーチャリス)
オウゴンオニユリ
と言う「鬼百合」があることを園芸相談で聞いた。クリックしてさらに調べてみよう。
通常、我々がみかける鬼百合オニユリと先の黄金鬼百合を比較してみよう。オウゴンオニユリの自生地オウゴンオニユリの自生地保護
さらに、オニユリとコオニユリについて。

ママコノシリヌグイ(継子の尻ぬぐい)

2006-09-21 09:38:16 | 
写真:ナンバンギセル(京都植物園)
園芸倶楽部会員の中には写真愛好家が多くいる。小菅さんのホームページを紹介しよう。小菅のHPママコノシリヌグイ「継子の尻拭い」
ママコノシリヌグイと言う項目をみつけたらさらにクリックして調べてみよう。
和名を漢字でかくと「継子の尻拭い」、いったいどんな植物だろう。茎にはえた棘が命名のポイントだが、アキノウナギツカミも同様、ぬるぬるしたウナギをつかむのに棘は有効かもしれない。ママコノシリヌグイに良く似た花で茎の棘がめだたないミゾソバとの見分け方は?。上記小菅のページで調べてください。
植物園の写真

アサガオの変異とトランスポゾン

2006-09-02 22:57:42 | Weblog
写真:府立植物園アサガオ展で
江戸時代の園芸品種アサガオに多くの突然変異があらわれている。江戸の朝顔図譜にこの突然変異種と思われるものが図説されている。この変異の多くがトランスポゾン(動く遺伝子)によるものであることが解明された。
参照:アサガオの花の変異トランスポゾンと咲き分け、枝代わりに詳しい説明がある。
参照:園芸倶楽部会報「園芸春秋」2006,10

ハンゲショウ

2006-08-10 10:46:40 | Weblog
ハンゲショウは「半夏生」と書いてハンゲショウとよむ。太陽の黄径が100度になる日、夏至から11日(7月2日ごろ)の花、葉っぱの半分が白くなるところから「半化粧」とも書き、半分だけ化粧(白粉)をぬったことにみたてた。
半化粧ドクダミ科ハンゲショウ科
Saururus chinensis
同じように、葉が白くなる植物にマタタビがある。

京野菜「エビイモと堀川ゴボウ」

2006-08-04 17:00:11 | 行事予定表
写真:センノウ(甦る幻の園芸植物:京都府立植物園)

公開講演
京野菜「エビイモと堀川ゴボウ」
講師:花空間けいはんな 園長 田中大三 氏
日時:8月13日(日) 午後1時30分
場所:植物園会館2階研修室 
(公開講演ですので、どなたでも参加できます)

センノウ:(幻の園芸植物 今、よみがえる)
京都では室町から江戸時代にかけて茶花として珍重されたが、今日では見られなくなってしまった。種子ができないこと、地植えすると線虫に弱いことで、絶えてしまったものと思われる。府立植物園では、島根県で細々残っていたものを、譲り受け栽培した。
さらに詳しくセンノウを調べる方法:(lychnisナデシコ科センノウ属)に多くの仲間がある(センノウ、フシグロセンノウ、マツモトセンノウ、アメリカーなど)を検索エンジングーグルで調べてみよう。
(青色グーグル部分をクリック)

ヒメノカリス

2006-07-26 19:20:06 | Weblog
写真:植物園のヒメノカリス(Hymenocallis speciosa)
ヒメノカリスヒガンバナ科、植物園温室でそのエキゾチックな姿をみることができる。
球根植物の写真館で数多くの球根植物を見ることが出来る。(ヒガンバナ科、ユリ科、アヤメ科など)
アネモネ園芸品種

ギンケンソウ

2006-07-24 16:00:33 | Weblog
大阪咲くやこの花館で「ギンケンソウ」(Silver sword銀の剣)が花を咲かせたそうである。
ギンケンソウ(ハワイ原産キク科植物)ギンケンソウ(Agroxiphilum)
キンケイソウ(Coreopsis)と言うものもあるから、間違いなく。キンケイソウ

ホタルブクロ、キジョウロホトトギス

2006-07-18 18:19:07 | 
園芸倶楽部例会が7月6日行われ、会員の方から、下の様な園芸品種苗が提供された。
それそれ青色の部分をクリックしてみてください。
青色ホタルブクロ 
参照:白ホタルブクロ(ホタルを入れるフクロ(ホタルブクロ)の実験がされている)
セキショウ(黄葉)
キイジョウロホトトギス(紀伊上臈ホトトギス:山野草乱獲で環境省絶滅危惧種に指定:上臈:大奥の位の高い女官)
参照:ホトトギス
ネコヤナギ(赤花

レンズマメ

2006-07-06 19:00:51 | Weblog
写真:球根ベゴニア(次項ベゴニア参照)
「レンズ豆」と言う日本人にはなじみの少ない豆の種類(豆の形が凸レンズに似ることから名づけられたと思いきや)レンズマメ
実際はレンズマメと言う豆は紀元前から食べられており、ガラスのレンズは13世紀以降で、レンズと言う言葉は豆の方が古い。(ラテン語lens,英語lentil(古語lens)

もうひとつ、「ヒヨコマメ」名前の由来はなにだろう。(英語chick pea)
ヒヨコマメ
球形に近い豆の吸水線が膨らみ、ひよこの頭に似ることから、命名された。

園芸倶楽部では11月に豆類の収集でしられる「奥丹」を見学する予定にしています。マメのいろいろ

ベゴニアよもやま話

2006-07-01 20:29:16 | Weblog
ベゴニアよもやま話(公開:どなたでも参加できます。園芸倶楽部と植物園の共催)
日時: 7月6日(木)1:30
        日本ベゴニア協会理事
        室谷 優二  氏
場所:府立植物園ー植物園会館2階研修室
ベゴニアネットHPをクリックしてみよう。ベゴニアは約2000種に及ぶ原種、そこから生まれた園芸品種、種類の豊富さは驚くばかり、これまであまり語られなかったお話がうかがえる。
8月例会予告
  京野菜「エビイモと堀川ごぼうについて」8月13日(日)1:30



アジサイの花の色

2006-06-28 14:25:43 | Weblog
アジサイの花の色(赤~青)写真:赤いアジサイの花(植物園のアジサイ土壌phをアルカリ性に調整しているそうだ06.8.24京都新聞)
花の色は土壌の酸性度、アルカリ性で青から赤に変化する。
酸性の土壌では、土中のアルミニウム、鉄などが水に溶けやすく、吸収された金属元素は花の色素(アントシアン(デルフィニジン)と結合して、青色となる。
一方アルカリ土壌では、金属元素が吸収されにくく、アントシアニン本来の色赤となる。
参照:あじさいの花色(リンク:青木HP(群馬前橋))アジサイの花色いろいろ
アジサイ、アマチャ
新潟植物園が世界のアジサイ展をおこなっている。ネットの上でアジサイをみにいってみよう。
ヤマアジサイHP