北の端での高齢者の生き方

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老人介護

2014-02-24 21:56:55 | 日記
2年前の夏、父(86歳)は、母の保険証が無いと言い出し、家の中を探した。
すると、母のバックに入っていた。その保険証を見せ、「これそうじゃない」と言うと、それは、この婆さんのもので、もう一人の婆さんのが無いと言い出した。
もう一人の婆さんとは?
同性同名で、生年月日も同じだと言う。
更に父は、戸籍謄本とれば、載っているはずだ!年金の手続きしてないので、しなければならんと言う。
妻がもう一人ってどこにいるの?と聞くと、壁に母の名前の書いた貼り紙を指差し、「そこに居る」と言った。
それを聞いた妻は、ザワットしたと言う。
でもその時期は、父宅から帰る頃になると父は「俺今変なこと言ったろ」と言っていた。
昨年12月半ばに、高齢者用住宅に引っ越した。
保健センターの保健師さんから、環境が変わると大変かもと言われていた。
案の定、今までも「もう一人の婆さんが居ない!」と何度も電話があったが、引っ越し後は、それプラス、「今までは居たのに、一緒に飯を喰おうと思っているのに、居なくなった。どこに行ったのか?」が頻繁になり、「台所から煙が出ている、換気扇をもっと大きくしてくれ」「ストーブの側の壁が、水蒸気で濡れている」「車の下に毛の長いウサギがいる」など、幻覚が見えているようだ。
煙は、冷蔵庫の色、水蒸気は、今までは住んでいた部屋の色から、白い壁に変わった事、ウサギは軽トラックの腹の一部の見間違えのようだ。
更に最近二人に母(婆さん)は、父の母(私の祖母)らしい。
祖母が生きていたら120歳だと言っても、命日も知っていて、「今そこに居たのだから、そんなこと判らん」と言う。
精神科を受診し、当初脳血管性認知症と言われたが、医師に細かく伝えると、レビー小体型認知症かもしれないと、検査を受けた。
三日後に結果が判ることになっているが、判ったとしても、治ることはないと思う。
その検査の最終日に父を病院へ行っている間に、母の訪問介護があり、看護師さんが、トイレで倒れている母を見つけ、救急車で担ぎ込まれ入院した。
母も認知症で糖尿病でもあり、この土日48時間妻と交替しながら付き添いをした。
夜中に母は「おじさん!うちの息子に似てるわ」
妻にLineで伝えると、トイレで大笑いしたそうだ。(つづく)