随分と前だったか、画期的な薬剤との事で
PUBMEDだったか何かで拝読し、欧米でのMAX投与にて
腫瘍の軽減されたアトラスを目にし感銘を受けたのも束の間、
死に至らしめる程の副作用;間質性肺炎;が出現、と新聞を賑わせるまで
然程、時間を要しなかったのではなかったか。。。
しかし欧米で、この薬剤に因る間質性肺炎の報告は日本程
ではなかったはずだ。
昨年末頃には適応が更に絞られた。
遺伝子検査に因り適応もしっかりと確立した、と言う事か。
更に副作用はピルフェニドン併用で軽減される。
しかし上記併用した場合でも制御出来ぬまま
死亡転帰される症例は、皆無ではない---というところまでは
頭に入って居たが、それから1年も放ったらかしにした。
去る17日GRニケが骨腫瘍からの肺メタで
亡くなった事から、改めてこの分子標的薬イヌ適応は
どうなのだろう、と調べてみる。。。も解らない。。。
唯、1T/1万円~だったと記載があった記憶。。。
保険適応だとしても、軽く月15万。
ペット保険加入なら話は別だが、イヌの場合にこれを
使用すれば月50万は覚悟。その他薬剤にもかかるが、
それでも。。。イヌにこの薬剤使用が確率されて居たなら
ニケご家族は迷う事無く使用したろうと考えると心が痛くなる。
彼女の断脚後、結構早い時期にこういった話を
した覚えがある。話をした、等と具体的な事ではなく
飽くまで斯々然々---が有るらしいと会話中に
盛り込んだのみなのだが。
しかしその治療をする獣医が見付からない---
どちらにしろ、ニケはもう。。。
否、人様の為では無い、ゆきの事だ。。。
しかし、元々のWBCが正常値の場合であっても
年齢状況他を鑑み、QOLに著しく影響を及ぼすであろう副作用等を
天秤に掛けた場合、抗癌剤自体どうするかは未知だ。。。
尤も、このWBC低値;突発性白血球減少症???;
故、現実にはノーマルプロトコールすら厳しい。。。