身長と身体能力

サンフランシスコで行われる最終試合は、「サンフランシスコ・ランブル」と二日連続の対戦でしたが、この試合ではスターティングメンバーが顔を揃えました。



日々チーム内の連携が取れていくGR JAPANに取っては自分たちのレベルを知る最高の相手です。試合内容はブレイキンのサイト(http://www.brkn.jp/news/other20090809_704.html)を見てください。



今回は、バスケットボールにおける「身長と身体能力」について取り上げてみたいと思います。これまでバスケットボールというスポーツは、生まれつきによる「身長と身体能力」が全てであると言われてきました。この定説は今でも多く語られていますが、ここ数十年で大きく変わってきています。

1992年にNBAプレイヤーがオリンピックに出場した「ドリームチーム」は、今でも新鮮で衝撃的な出来事です。NBAプレイヤーがオリンピックに出場したことで、バスケットボールの素晴らしさが全世界に配信されることになり、バスケ発展途上国では新たなボーラーが生まれ、バスケ熱の強かったヨーロッパ諸国では更にバスケットに対する意識が高まりました。

それから数十年が立った今、世界のバスケット勢力図は大きく書き換えられました。マーベリックスのD・ノビツキー、サンズのS・ナッシュ、レイカーズのP・ガソルなど、アメリカ国籍以外のプレイヤーがNBAチームの主軸となっています。また主軸プレイヤーでなくても、シューターなどのポジションには手先の器用なヨーロッパ諸国の選手が多くNBAでプレイしています。

これらの選手は「身長と身体能力」が、他の選手と比べて飛びぬけているわけではありません。“基本的な技術、スピード、バスケットボールに対する考え方”が優れているため、世界レベルでプレイできています。これは日本人プレイヤーでもクリアできるハードルです。そして既に世界と渡り合える技術を持つ選手が頭角を現していることは紛れもない事実です。「身長と身体能力」は、必ずしも必要ではないのです。必要なのは挑戦する気持ちです。まだ開拓されていない道を歩むということは、暗闇の中を歩くのと同じですから、つまづく事もあるでしょう。七転八起であり、不撓不屈の精神こそが自分を次のステージに押し上げる唯一の方法だと思います。

MLBロサンゼルス・ドジャーズなどでプレイした野茂英雄投手は、事実上の日本プロ野球界から「永久追放」され、スポーツ新聞社から非難される中、世界に挑みました。その後の野茂投手の輝かしい功績はご存知かと思います。

信念を貫き、自ら道を作ってまで挑戦し続けようとするフロンティア・スピリッツ。
これはバスケットボールに限らず、どの分野でも必要な精神だと思っています。(S)


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