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【映画】アリー / スター誕生

2019-01-05 20:50:02 | 映画
「スタア誕生」(1937年)の4度目のリメイクだそう。
物語のプロットはシンプルでクラシカルでさえある。
21世紀では決してクールな印象でない「A STAR IS BORN」(原題)を
あえてストレートに持ってくる辺りが挑戦的だと思うし、
"かび臭さなんか吹っ飛ばす"気合いと自信の表れだと思う。
 
実際、みごとに吹っ飛ばしていた。
 
レディー・ガガの歌唱は想定内(それでも劇中何度か鳥肌)だけど、
ブラッドリー・クーパー、一体どこまでマルチなんだこの人。
 
製作に至るまでの一筋縄でない経緯がWikiに書かれていたけれど。
結果オーライなんではないでしょうか。
 
ライブシーンがいずれも素晴らし。ライブハウスでも大会場でも。
演奏、歌唱と、会場を埋める観客の高揚。表現することの喜び。
(でもスーパーの駐車場でアリーが歌うシーンが素朴に素敵)。
 
物語の暗澹のリアリティを支えるのは、ブラッドリー・クーパーの、
幼少時のトラウマとアルコール依存による影響を存分に想像させる表情。
ふたりそれぞれの家族含め、さりげなく背景を理解させる脚本も
上手いわけで。脚本もクーパーさんですね。
 
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公式サイト:http://starisborn.jp/
 
(2019.1.5)

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