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ぐるぐる・ぶらぶら

歌舞伎と映画と美術と読書の感想

【映画】真実

2019-10-14 12:57:06 | 映画
食べたことのないものを食べたような。
噛んでいると、予想しないタイミングでじわじわ旨味が出てくるのだけれど、
これは昆布でも鰹でもない。むむむ。

「大女優」とその家族の話だし、映画の世界のことだし、
割と距離をおいて観ていたはずなのに、2回ばかり感情を突かれて
息を呑んだのは、いずれもカトリーヌ・ドヌーヴのシーンだった。

さらさら行ってるようで、
こんな感情のぶつけ合いはフランスっぽいなぁと思う流れの先で、
説明しがたいが普遍の情がスクリーンからドッときた。

劇中劇の映画、観たくなった。
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公式サイト:http://gaga.ne.jp/shinjitsu/

本作も「記憶」が重要なキーになっている映画。
つい昨日「ジョーカー」を観て書いたことと重なる。
尤も本作は、もっと柔らかくて切ないところにもっていっている。

<再掲>
記憶は、都合よく変わるもの。
都合よく変えたことを、変えた本人は自覚が薄い。あるいは、ない。
脳は、そういうもの。
行為の理由はあとから整合されるもの。自覚なく。

(2019.10.14)


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