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【読書】幸福な監視国家・中国

2020-01-19 21:49:20 | 読書記録
去年、NewContextConferenceで高口さんのセッションを聴講。
そこで語られていたエッセンスの詳細と、その後の進展などが
解説されていて、興味深く読了。

中国の現状だけでなく、国家の監視による統制にまつわる
幾つかの議論、「公正」の歴史、GDPRの本質に関することなど、
引用も勉強になります。

中盤の「監視によってストレスを感じるのは社会のエリート層か
意識の高いリベラルな知識人だけ」という一文。強烈。

公共性に関することなど、この本を起点として、引用されている
文献にも手を伸ばしていく、ハブとしての価値も十分。
これで新書なのだから、お得。
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幸福な監視国家・中国  
梶谷 懐 高口 康太 著
NHK出版新書
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000885952019.html

(2019.11.18)


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