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【展覧会】日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション

2024-08-25 16:02:55 | アート・文化
量と幅とひとつひとつの重量感が圧倒的。

高橋氏がコレクションを始めたのは1997年という。
ワタシの社会人として過ごしてきた期間と重なっていて、
なにをどうしたらこういう選別眼と蒐集力が成立するのだろうと、
感嘆とか敬服をみぞおちの下の方に静かにふつふつと沸かせつつ。

精神科医であることが、コレクションに加える判断の基調にあるのかもしれないし、
展覧会解説にあるように高橋氏の過ごした時代と体験が基盤になってるのでしょう。

一作一作のメンタルへのインパクトが大きくて、
でも傾向は様々(作家にもよるし、作品が語る時代にもよる)、
ゆるやかにボディーブロー※を受け続けながら観覧を進めていくので、
なかなかに消耗しました。
※懊悩や混乱だけでなく、美しいとか幸せとかカワイイのインパクトもあるので
 必ずしも痛いわけではなく。発するエネルギーの基調が高い感じ。
 美食であっても消化にエネルギー使う食もあるのと似ている。

3.11関連作品の重み。

最近の作家には初めて拝見するものも多くあり、発見のお裾分け。心躍ります。
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日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション
東京都現代美術館
2024年8月3日~11月10日
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/TRC/

MOTコレクション展、特に「竹林之七妍」とてもよく。
もう少し時間を取って行けばよかった。
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/mot-collection-240803/

(2024.8.23)