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花洛転合咄

畿内近辺の徘徊情報・裏話その他です。

黒田百年桜を見に行く

2011年05月09日 | 徘徊情報・丹波国
 mfujino様のブログ、北山・京の鄙の里・田舎暮らしにて初めて存在を知った黒田百年桜、昨年は何やかんやとしているうちに見逃したので、今年は何をおいても先ずは…と見てきました。
 桜は春日神社の門前にあります。山国荘の領家が藤原氏であった関係で、奈良の春日大社を勧請したお社だそうですが、確かにこの辺りには春日神社が多い。
 到着時に桜の周辺にいた人は20数名、道路を隔てたところにある駐車場は満車でした。その駐車場の裏手の土産物店辺りに十数名、土産は売れていませんが、賑わっています。社の隣には駐在所があり、駐在さんが忙しく交通整理をされています。3分ほどの待機で、「あのワゴンの後ろが空いたので駐めてください。」と指示してくれました。神風連としては桜より先に神社に参拝です。

          

 神社の境内には光厳法皇様の硯石が移されてきています。この石に腰を掛けられて、この窪みで墨をすられて、これまでの全てを昇華したニコニコとした笑顔で何を記されたのでしょうか。ということで目的は終了したのでサヨオナラ、…おいおい。

          

          
          境内から見た百年桜

 佐野藤右衛門さんが造幣局の通り抜け百年の年にこの桜の苗木を造幣局に植えることができたから百年桜、…おいおい。藤右衛門さんは直接存じ上げませんが、佐野一族の造園業者に知り合いがいますから、このネーミングは桜に失礼だ、黒田やこの桜が中心ではなくて造幣局中心で考えるから、こんな名前になるのだと文句を言っておきます。府庁の「容保桜」のネーミングも今一つ、藤ちゃん、名づけのセンスは無いねぇ。果たして奴が藤右衛門氏に話す根性があるかどうか?まあ「黒田桜」でいいでしょう。

          

          

 見れば、百年桜の隣でも美しい桜が満開になっています。神社にお参りする人が少ないのと同様に、この桜に目をやる人も少ないようです。われわれも他の土地では似たようなことをしているでしょうから偉そうには言えませんが、定点主義の観光に毒された結果、目的物以外のものは見えなくなっているのでしょう。これもmfujino様に教えていただいたのですが、「松月」という名のこちらの桜、あわあわのピンクが何ともいえません。「おれはこっちを思いきりえこひいきするぞー」と宣言。

          

          

 ここから常照皇寺の方に向かう途中の河原でもしだれ桜がたくさん咲いていました。どの季節もそうですが、周山までの山国盆地内はどこをとっても素晴らしい景色です。日本三景?笑わすでー、宮島なんか対岸はラプホだらけ。天橋立も奇観ではあるが、景色は別に美しいとは思わない。松島は地震でやられたところだからいじめるのはヤメましょう。そら山国盆地の方が日本三景などより七千八百倍は美しい。山国神社へのお参りを考えていたのですが、景色に見とれているうちにやり過ごしてしまいました。

          

 本日は車で向かいましたが、ふるさと公社バスの臨時便も出ていたようです。シマッタ!それで行けば周山でビールが飲めたのに。

          
          宇津の八重桜





          

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8 コメント

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春日神社にあるもの (mfujino)
2011-05-09 23:42:20
gunkanatagoさま、黒田百年桜を見に行かれ、硯石までちゃんと見られたのはさすがです。拍手!。せっかくこの神社を訪れらる人は神社にお賽銭を五円でも入れて、境内にある井本宮司さん作成の案内板がある他の木も見て欲しいものだと思います。

この硯石は春日神社から数百メートル上流に入口がある中食谷(チュウジキダニ)にあったのを、洪水などで流失してしまうことのないように春日神社に移されたのは案内板に書かれている通りです。ただ光厳天皇がその安住の修行の地を求めてこの谷に入られたとされる根拠はどうなのでしょう。井本さんに機会があれば聞いてみたく思いますが、こういう伝承があるからなのでしょう。

黒田百年桜という命名についてはご指摘には頷けます。京北の文化財を守る会の石井会長は、普通親の名前を子供が継ぐのが普通だが、この桜の名前は、子供が親の名前の元になっている珍しいケースだと指摘されていたのを思い出しました。

藤右衛門が二代にわたってこの子供作りに執念を燃やされたそうで、作業が日が暮れても続いていた為お巡りさんに不審者と疑われたという話が伝わっています。その後吉田晴吉さんがこの桜の桜守として情熱を傾けられ多くの子供を育てられましたが、2年程前に病に倒れられのは残念なことです。

松月はきれいでしょう。黒田百年とほぼ同じ樹齢ではないかと言われています。

神社向かいの「おーらい黒田屋」に我が職場の野外講座の時にお昼の弁当を頼むのですが、ここの山菜などを中心とした「わっぱ弁当」は参加者に大評判です。但しこれは店頭には置いてありませんので為念(^_・)

地震で被害を受けたところへの論評を避けられていますが、松島について言えば、司馬遼太郎が、「松島や、ああ松島や、松島や」とかの芭蕉爺ちゃんが謳ったことを、芭蕉がこんな馬鹿な句を残すはずがない、と観光業者を非難しているのを思い出しました。更に石原慎太郎の「天罰」発言、彼は撤回しましたが、この発言の内容は何も被災地だけの事を言ったのではなく、私は多くの真実を含んでいるのではと思っています。これを書き出すには今日は疲れていますのでこのへんで、おやすみなさい。
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わっぱ弁当 (gunkanatago)
2011-05-10 16:00:53
 mfujino様、コメントをありがとうございます。また、お褒めの言葉も賜り嬉しいです。多くの人が地元の方に「百年桜」の説明を聞くとすぐに神社にも松月にも見向きもせずに去っていくのを見ましたので、「えっ?」という感を強くしました。
 硯石、山から水が出たら、あの大きさだったら流されてしまうというのはよく分かります。あの大きさでも移設するのは大変だったでしょうね。こういう、ある種、世間的にはなかなか認められない、得にもならぬことを黙々と行う方々を尊敬します。あっ、勿論、峠道の復活にかけておられるmfujino様とその一味(笑)の方々にも敬服していますよ。峠道でゼミの地名表示板を見たら嬉しくなります。
 わっぱ弁当、知らなかった(詠嘆)。台の上にサンダイコーでも買える納豆餅と漬け物ぐらいしか載っていなかったので、よく見ませんでした。ここでも宿題ができました(笑)。
 「天罰」発言、何も今回の震災の被害者の方々を対象に言ったものでは無いと思います。わが身一つを取ってみても奢っているところは随分あると思いますし、人類全体への警鐘として今回の災害をとらえなさいと言うことでしょうね。
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来年の楽しみに。 (道草)
2011-05-10 18:25:11
私も今年は京北地区の桜を堪能しました。mfujinoさんにお世話になった日は、常照皇寺と黒田春日神社は時期尚早で、残念でした。帰宅後しばらくして市内の同級生(周中出身です)声を掛けたのですが、テニスの試合が2回あるから不可、と断られました。年寄りはラケットなど持たずに、缶ビールでも持って桜など見物する方が長生き出来るのにと思いますが、所詮無車者のヒガミです。
この桜は、お二人の写真で保養させて頂きましたので、また来年の楽しみとさせてもらいます(半分は痩せ我慢です)。それにしても、ご指摘の通り、「百年」の名前はせせこましい感じだと私も前から思っていました。桜は五百年千年と生きますから、将来は百年では不都合が生じるはずです。「黒田桜」だけでは簡素に過ぎますから、せめて「黒田千年」とか「黒田無限」にすれば宜しかったのに。
私の希望は「黒田乙女」です。理由は申しません。或る女性に永久に乙女あってほしいと・・・。もう1本の松白は、これは桜の品種名ではないのですか?これにも命名してやらないと不公平ですから、「黒田美女」はどうでしょうか。来年は乙女と美女の傍で一杯やろうではありませんか。
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来年は楽しみ (gunkanatago)
2011-05-10 20:07:05
 道草様、コメントをありがとうございます。今回、ふるさと公社バスの臨時便なども出ているのを見ましたから、来年は周山ビールをぶらさげて一杯やるのもいいかも知れませんね。ただ、あの木の下で飲んでいたら、それはメチャクチャ目立つだろうなと思います。京北トレイルのコースにも入っていることですから、見学の後は少し歩いてビアハウスで飲む方が良いかも知れません。mufujino様へのコメント返しに述べさせてもらいましたように、土産物屋とかを熱心に見ていませんから、ひょっとしたらその辺りに結構な場所があるかも知れません。
 京北の、これはという桜に全て「乙女」と「美女」の名を付けると楽しいかも知れませんね。魚ヶ渕なども「魚ヶ渕乙女」、宇津の堤防沿いに「宇津美女軍団」などなど(笑)。
 昨年でしたか、一昨年でしたかは山国神社の桜を楽しみました。どこに行っても山国盆地は絵になりますね。
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黒田梅も満開でした (ささ舟)
2011-05-12 20:11:50
黒田百年桜の命名由来はそうだったのですか。
ゼミナールハウスの桜紀行の時、黒田桜はまだ蕾でしたが、神社の左側にある梅の花が宜しきに満開で見事でした。硯石私も見ました。mfujinoさんのコメントに書かせて頂きましたが、前のお店(おーらい黒田屋さんのわっぱ弁当、ぜひにお勧めいたします。私らは黒田桜の真下でお弁当を頂きました。お弁当が包んである絣の袋も空のお弁当もお持ち帰りは出来ません。誰もが欲しくなる衝動を抑えて、元通り包んでお返しするのです。
今年の3月、桜にはまだ早い時期でしたが、広沢の佐野邸の見学に行きました。桜の頃は人だらけになる聞いていましたからです。
>七千八百倍は美しい。と仰る、満開の黒田桜(乙女)に来年は会いに行きたいものです。
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わっぱ弁当 (gunkanatago)
2011-05-13 13:10:37
 ささ舟様、コメントをありがとうございます。「わっぱ」というには、曲げわっぱみたいな弁当箱に入っているのでしょうか?持ち帰りできないというのは一つの見識かも知れませんね。今度は絶対に買って食おうと思いますが、地鶏のあぶり焼きのような不見識なものがはいっていないかどうかだけが心配です(笑)。
 ゼミナールハウスの桜紀行、しゃれていますね。黒田では「梅」だったとのこと、桜満開の折には梅は見られなかったので、それはそれで良かったのではと思います。本年は梅、明年は桜でいきましょう。今は藤の花が目立ってきました。
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わっぱ弁当は (mfujino)
2011-05-14 00:28:35
店頭には置いてませんよ~。団体で予約をしないと駄目です(^_・)
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ありがとうございます (gunkanatago)
2011-05-14 14:57:37
 mfujino様、ありがとうございます。来年あたり、「団体」で見に行けるように働きかけます。ささ舟様のコメントで「かしわ」なるものが入っていることが分かりましたので、「いやぁ、わっぱ弁当は評判だけど、かしわだけはみんなが嫌がっているよ。かしわなんか入れてはだめだねぇ。」という感じで、伝えておいて下さいね。
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