やはり多いのは夏休みの間のものだ。じりじりとした熱さの中で家族で車で乗りこんで海や山に出かけた記憶は何年たっても思い出になっているものだ。そのためか、夏になると今でも旅に出たくなる。今年の夏はどこへ行こうかとそんなことを考える季節にそろそろ近づいてきた。印象的な夏の旅というと、昔初めて日田の辺りを訪れた時の記憶が思い出される。車の中でいてもじりじりと暑い。そんな道中で突然水のせせらぎが聞こえて来た時の清涼感。そして不意に目の前に現れる豊かな清流の美しさはなかなか忘れがたいものだ。成長した今ではまた当時とは違った楽しみ方で日田をまた訪れるのもいいのではないかと思った。夏の旅といえば、海外やどこか遠いところへ行くよりも個人的にはむしろなるべく近場に行きたくなる。何回も行っているにも関わらず、やはり阿蘇や久住などのその辺りに足が向くのは九州に住む人間ならではだろうか。小さい頃から毎年のように訪れているからこそ夏がくればまた訪れたくなる。夏の旅行というのはそんな恒例行事的な意味合いを兼ねているのかもしれない。