願榮寺 福峯だより ブログ版

真宗大谷派・願榮寺の情報をいち早くお伝えします。

赤穂郡仏教会総会

2014年05月31日 | お寺のこと

上郡町岩木・西蓮寺様にて「赤穂郡仏教会」の総会が開かれました。
町内に各宗派22ヶ寺あるうち、17ヶ寺が出席し、今後の活動の方向性について協議しました。
それぞれの宗派によって様々な意見を聞くことができ、いつも興味深く実りある会合です。


6月の御文

2014年05月30日 | お寺のこと

    6月の月忌参りの際に拝読させていただく御文は次のとおりです。

 意味をある程度思い浮かべながらお聴きいただくと、趣きもより深く味わえると思います。

 

 6月 拝読  「一切聖教 (いっさいしょうぎょう)」 の御文 (第五帖 第九通)

 【原 文】

 当流の安心(あんじん)の一義というは、ただ南無阿弥陀仏の六字のこころなり。たとえば南無と帰命すれば、やがて阿弥陀仏のたすけたまえるこころなるがゆえに、南無の二字は帰命のこころなり。帰命というは、衆生の、もろもろの雑行(ぞうぎょう)をすてて、阿弥陀仏後生(ごしょう)たすけたまえと、一向にたのみまてまつるこころなるべし。このゆえに、衆生をもらさず弥陀如来のよくしろしめて、たすけましますこころなり。これによりて、南無とたのむ衆生を、阿弥陀仏のたすけまします道理なるがゆえに、南無阿弥陀仏の六字のすがたは、すなわちわれら一切衆生の、平等にたすかりつるすがたなりとしらるるなり。されば他力の信心をうるというも、これ、しかしながら、南無阿弥陀仏の六字のこころなり。このゆえに、一切の聖教(しょうぎょう)というも、ただ南無阿弥陀仏の六字を、信ぜしめんがためなりというこころなりと、おもうべきものなり。あなかしこ、あなかしこ。

 

 【現代語訳】

  当流の安心についての教えというのは、ただ南無阿弥陀仏の六字の意味合いに極まります。つまりそれは、南無と帰命すれば、ただちに阿弥陀仏がおたすけくださるこころを表しているものです。ですから、南無の二字は帰命の意味であり、その帰命というのは、衆生がさまざまな雑行(ぞうぎょう)を捨てて、阿弥陀仏よ、後生(ごしょう)をおたすけくださいと一向におたのみ申し上げるこころを言うのです。そして阿弥陀仏の四字は、このたのむ衆生を漏らすことなく、阿弥陀仏がよくお知りになり、おたすけくださるこころをいいます。これによって、南無とたのむ衆生を阿弥陀仏がおたすけくださる道理となるのですから、南無阿弥陀仏の六字のすがたは、すなわちわれわれ一切衆生が必ず平等にたすかるというすがたなのだと知られるのです。それゆえ、他力の信心を得るというのも、そのまま南無阿弥陀仏の六字のほかありません。したがって、すべての聖教(しょうぎょう)というものも、ただ南無阿弥陀仏の六字を信じさせようとするためのものだと思うべきです。あなかしこ、あなかしこ(= 敬って申し上げます)。


福泉寺前坊守様ご還浄

2014年05月25日 | お寺のこと

 24日深夜、上郡町宿・福泉寺の前坊守、大西美代子様がご命終されました。

 つきましては、5月27日(火) 午後6時30分から通夜勤行、28日(水)午前9時30分から葬送の儀がそれぞれ福泉寺本堂にて執り行われます。

 当、願榮寺のご門徒様におかれましては、できる限りご参列いただきたく、取り急ぎお知らせいたします。

 


別永代経法要厳修

2014年05月17日 | お寺のこと

  当院 別永代経法要を厳修しました。
  外は暖かなで穏やかな天候でしたが、本堂内はひんやりとしていて、やはりストーブが必要でした。
  年忌が当たっておられるご門徒様を中心に多くのご参詣をいただき、お勤めをともに勤めさせていただいたのちの法話、本年は岡山県津山市・本琳寺住職 藤井晃師をお招きし、永代経の意義と、宗祖親鸞聖人の教えをとおして見るべき生活について、2席にわたって分かりやすくお話しいただきました。

 


県立歴史博物館へ出展

2014年05月14日 | お寺のこと

 9月27日~11月30日まで兵庫県立歴史博物館で開かれる特別展「播磨と本願寺 -親鸞・蓮如と念仏の世界ー」に当院所蔵のの掛軸2点が出展されることになり、学芸員の方が来院され図録の撮影が行われました。
 出展されるのは教如上人の御影と實如聖人の十字名号で、特に教如上人の御影は播磨地方ではその存在が非常に珍しいそうです。
 これらの掛軸は8月下旬頃から歴史博物館に貸し出す予定です。


山陽教区 親鸞聖人七百五十回御遠忌 記念講演会

2014年05月10日 | お寺のこと

   姫路市文化センター大ホールにおいて、真宗大谷派山陽教区が主催し、宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌記念講演会が催されました。
 講師には、直木賞作家・高村薫氏をお招きし、「ひと、仏に出会う、己に出会う」の講題でお話しいただきました。
 実生活に基づいた体験の中で、自らが遭遇した阪神淡路大震災をとおして、仏の存在を意識し、そしてその中から自分自身のあり方を模索していった・・・
 整然とした語り口で、あらためて聴衆にも多くの問題提起をくださった思いがします。

   また年一回、本山での報恩講の最終日でしか見ることができない真宗大谷派の伝統声明・坂東曲(ばんどうぶし)の披露もあり、一千人を超える来場者は、各々感動の溜息をついていました。

   当院からは住職がスタッフとして関わり、坊守の他、12名のご門徒様が聴講のため姫路まで出向いてくださいました。

   10月には姫路船場別院にて御遠忌の法要が勤まります。