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Feelin' Groovy 11

I have MY books.

村上春樹期間限定サイト

2005-06-29 | 村上春樹
村上春樹期間限定サイト「村上モトクラシ」なるものを
見つけてしまいました。

春樹さんの昨日(6/28)のメッセージもあり、
別にストーカーではないけれど
最近の情報を得られるのは嬉しいことですね。
新しい文章を読めることも幸せです。

ところでこのサイト、
TOPページの魚をクリックするといろんな画像が見られます。
 
こちらで体験してください→村上モトクラシ

押すたびに異なる画像が見られるため、
半ば病的に魚をクリックし続ける私でした。

「キャット・ミュージアム」がオススメ。
出てくるまでクリックしてくださいね。

続・鉄観音

2005-06-23 | その他
今日の夕食の一品に「大豆ころころ入りヒジキ」があったため
食後は口内がモサモサして後味が悪かった。
わたしはモサモサした食べ物があまり好きではないのだ。
(堅ゆで卵とか、栗とか、焼き芋とかね)

でも今日は大丈夫。

先週末台湾に行った友達に
買ってきてもらった鉄観音があるのだ。
(私の周囲は台湾渡航異常多発年間に突入している)

鉄観音のあの渋さが私の口内の「大豆ころころ入りヒジキ」味を
帳消しにしてくれる。

ちょっと蒸し暑い季節になってきたが
熱いお茶がなんともおいしい。

前3月に行った友達のおみやげは黄金色だったが、
今日のはオレンジ色に見えた。

味の違いは分からない。


タプカ

2005-06-21 | 
先日書いた審査員の応募のため読んでいた『ナターシャ』について
書評は応募するため載せられないけど、
気に入った短編をご紹介します。
以下は書評ではなく全あらすじが載っているので
自分が読む前からストーリーを知りたくない方は
読まない方がよいかも。。。


(『ナターシャ』デイヴィッド・ベズモーズギス著 新潮社より「タプカ」)


隣人の大切な犬「タプカ」の世話を任され、
また自らも可愛がっていたのに、ちょっとした軽はずみの行動で
タプカを交通事故に遭わせてしまった6歳の主人公。
隣人に理由を問われ、「ただ逃げてしまったのだ」と断言する。
手術をすれば命は助かるが、その代金は隣人に払える額ではない。
タプカを死なせるわけにはいかない隣人は
集中治療室の床にすわりこみ体を揺らす。
事態を把握した医者も一緒にすわりこみ、体を揺らす。
次の引用はその揺れと主人公のやりとり。


揺れは言った。_____いいか、クソバカ、タプカは生きのびる。
医者は手術をしてくれる。
金は見つかるか払わなくてすむか、どっちかだ。
私は揺れにむかって言った。____ほんとによかった。
ぼくはタプカが大好きだ。
けがをさせるつもりはなかったんだ。許してほしい。
揺れは答えた。___現実というものがあり、また真実というものがある。
タプカは生きのびる、これは現実だ。だが、正直になろうじゃないか。
お前はタプカを殺した、これが真実だ。
リタを見ろ。ミーシャを見ろ。なあおい、それで通ると思ってるのか。
おまえはタプカを殺し、そして、決して許されることはないんだ


6歳の少年が現実と真実という言葉を使って考えられるだろうか、
という疑問はこの際ナシとしましょう。
(いや、やはり不自然と言えば不自然ですが
 読んでる時はそれを感じさせませんでした。
 自分が主人公に感情移入するから、
 6歳だということを忘れてしまうんですねぇ)
まあ、自分の目の前に広げられる光景を見て
何かしら言葉にならないものを感じるでしょう。
その重要な経験が人を成長させていく、
そういった少年時代の1部を切り取り鮮やかに表現した短編です。
あらすじを書いてしまったけれど
一番感心したのは簡潔な文章なので是非直接読んでみてください。