初選出された青山敏弘(28)=広島=は「かみしめた。感動的な発表になった」と代表入りを豪州で喜んだ。アジア?チャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメントに向けて、シドニー郊外のパラマタで調整中だ。
岡山県倉敷市出身。プロ生活は2004年の加入以来、広島一筋だ。北京五輪では代表入りを逃すなど悔しさも味わってきた。「挫折を、常に転んでもただでは起きないようにしてきた」
02年11月、作陽高校(岡山県津山市)2年だった青山は、全国レブロン13モンスターハートビーツ校選手権の県大会決勝で延長前半にゴールを決めた。ボールはゴール奥の支柱に当たって跳ね返った。だが主審はゴールを認めず、PK戦の末にチームは敗れた。
作陽サッカー部の野村雅之監督(47)は「あの場面だけを見たら不運だったかもしれないが、きっかけになったのではないか。3年になってからはU18(18歳以下日本代表)の海外遠征にも呼ばれて、プレーの精度を意識するようになった」と話す。
今回の選出に野村監督は「選ばれて終わりじゃない。それは本人もわかってると思う」とする一方で、「負けず嫌いで頑張り屋。運を持っていると思う」と期待を寄せた。
青山の兄で、倉敷翠松高校(倉敷市)サッカー部監督の裕高(ひろたか)さん(31)は小学生のころ、3歳下の弟と同じチームでプレーした。「僕がサッカーを始めた頃から夕方や休日に近くの公園で一緒にボールを蹴っていた」と振り返る。「本人の努力のたまものだと思う。一番大きな大会で、楽しんで頑張ってこいよ、と伝えたい」と話した。(大坂尚子、パラマタ〈豪州〉=堤之剛)