おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です.
かつて大ヒットして消えていった「はちみつレモン」が、10月から復活します。
→ 詳細こちらです
なぜ消えたのか?
記事は、次のように伝えています。
「しかし、『はちみつ』と『レモン』という一般名詞を組み合わせた商品名は商標登録を拒まれ、延べ約100社が参入する“乱戦”に。その後、ブームは収束し、サントリーも販売を終了した。」
登録を拒まれたのは、「はちみつレモン」という商標には「識別力」がないから、という理由です。
「識別力がない」と判断した商標を登録しない理由は、識別力がない商標は一私人の独占に馴染まないこと、誰もがその商標の使用を欲すること、にある、と言われています。
ちょっと待って下さい。
そもそも商標法の目的は、「商品流通秩序を維持することにより産業の発達を図る」点にあります。
記事にあるように「乱戦」ならまだよいのですが、消費者はかえって「混同」してしまったのではないでしょうか?
とすると、「商品秩序の維持を妨げた」と見ることも可能。
商標登録の要件は、出願時ではなく審査官が最終判断するとき(査定時)に判断されます。
あの頃は、査定まで2年や3年は当たり前でしたから、出願時には「はちみつ」と「レモン」というあり得ない組み合わせでも、査定時には「皆が使っている組み合わせ」になっていることが多かったのです。
どうしたらよいか、正直、答えを持ち合わせませんが、タダ乗りしたほうが得という状況はフェアではないと思います。
が、実態は実態。
新製品のネーミングの時、くれぐれもお気をつけください。
今日もお読みいただき有難うございます。
かつて大ヒットして消えていった「はちみつレモン」が、10月から復活します。
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なぜ消えたのか?
記事は、次のように伝えています。
「しかし、『はちみつ』と『レモン』という一般名詞を組み合わせた商品名は商標登録を拒まれ、延べ約100社が参入する“乱戦”に。その後、ブームは収束し、サントリーも販売を終了した。」
登録を拒まれたのは、「はちみつレモン」という商標には「識別力」がないから、という理由です。
「識別力がない」と判断した商標を登録しない理由は、識別力がない商標は一私人の独占に馴染まないこと、誰もがその商標の使用を欲すること、にある、と言われています。
ちょっと待って下さい。
そもそも商標法の目的は、「商品流通秩序を維持することにより産業の発達を図る」点にあります。
記事にあるように「乱戦」ならまだよいのですが、消費者はかえって「混同」してしまったのではないでしょうか?
とすると、「商品秩序の維持を妨げた」と見ることも可能。
商標登録の要件は、出願時ではなく審査官が最終判断するとき(査定時)に判断されます。
あの頃は、査定まで2年や3年は当たり前でしたから、出願時には「はちみつ」と「レモン」というあり得ない組み合わせでも、査定時には「皆が使っている組み合わせ」になっていることが多かったのです。
どうしたらよいか、正直、答えを持ち合わせませんが、タダ乗りしたほうが得という状況はフェアではないと思います。
が、実態は実態。
新製品のネーミングの時、くれぐれもお気をつけください。
今日もお読みいただき有難うございます。