コインブラ大学の校舎は王宮をそのまま使った。
今年、世界遺産に登録されたばかり。
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圧倒的な古代建築の佇まいに沈黙するしかない。
1290年創設され800年余。
丘の上に建つポルトガル最古の大学と聞いて、身がすくむ。
丘の上に建つポルトガル最古の大学と聞いて、身がすくむ。
授業開始とともに、高い丘の上で鐘楼の鐘の音を奏でる。
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学生中心の街だけに、ここそこで、チュッチュしておる。
西洋人に恥の文化はないのか、まだ昼下がりだぞ。
か、と思えば洒落たモダンなカフェテリアが伝統建築と同居。
眼下に眺めつつSAGAのビールを喉元に流し込む。
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フランシスコ・ザビエル以来、ポルトガルと日本の味覚は近いのか。
ビールの喉ごしはアサヒドライだ。
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気温20度の涼しい風が至福の時を運んでくれた。
こんないいキャンパスで我が娘は青春を過ごしたのだ。
11年前に娘がコインブラ大学留学していなかったら、コインブラという名前さえ知らなかった。
まして、欧州でも古い大学の一つなんて、爪の先ほども知らない。
ひょっとしたらイベリア半島の端にへばりつくような国ポルトガルさえ訪れることがなかったかもしれない。
ぶらーり、ガイドしてくれた娘。
そして育児放棄の父親に代わって育てた家人に感謝だ。
道に迷いつつ留学時代ホームステイした下宿先を探し当てた。
だが、コインブラの"母"は留守だった。
会えなかった。
会えなかった。
これも旅の一つかな。
それにしても、日が長い。
21時過ぎても、まだ明るい。
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夜がとにかく短い。
坂道、路地、石畳…老体を忘れて2万歩。
ハネムーンの娘夫婦とは、途中で別行動。
そろそろ宿のあるリスボンへ電車賃35ユーロかけて帰ります。
そろそろ宿のあるリスボンへ電車賃35ユーロかけて帰ります。
◆コインブラ大学(Universidade de Coimbra)1290年ポルトガル王ディニス1世によって創設。ポルトガルの北部コインブラにある国立大学。大学が街の中心。黒いマントを着た学生が行き交う。学生数は8学部約2万2000人。学部ごとにシンボルカラーがある。欧州でも長い歴史を持つ大学のひとつ。「コインブラ大学 - アルタとソフィア -」として2013年、UNESCOの世界遺産登録された。