明け方の強風混じりの雨が止まない。
例年であれば 午前中にお墓参りに行くのだが まだ躊躇している。
“帰路の切符がとれたら一度 彼岸の先祖に逢いに行く”
さて、今日は春分の日、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」国民の祝日である。
戦前は「春季皇霊祭」と言い、歴代天皇や主たる皇族の忌日を春と秋に纏め奉祀したものだそうだが、昭和23年から現在の「春分の日」となっている。
また、今日は“お彼岸の中日”で、仏教各派では全国各地で「春季彼岸会」が行われ、宗派問わず墓参りをする人達も多い。
で、お彼岸とはなんぞや?~であるが、お坊さんの説教を聞くと、 大きな川を挟んで向こう岸(彼岸)に仏の世界があり、我々凡夫はこちらの岸(此岸)に居ると考えられる。
「彼岸」は、仏の世界であり、悟りの世界であり、「此岸」は凡夫の世界であり、迷いの世界である。
そして、迷いの岸(此岸)から、悟りの彼岸に到る(到彼岸)のが、仏教の目的であり、「彼岸」の意味だと結んでいる。
しかしながら宇宙旅行も夢ではない今日、今もって彼岸から此岸に帰還した者が居ない。
彼岸にある西方浄土とは、如何なる所で、そんなに遠い所なのだろうか?・・・
”此岸と彼岸に吊橋架けて 三途の川などひとまたぎ”
とは、ならないものだろうか? と、暫し瞑想に耽る一日である
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