
何を語るか~庭のあじさい~
今朝、情報誌「読売ファミリー№990 2007年6月20日号)を読んでいて、面白い記事をみつけた。昔よく使われていた言葉だが、時代の流れの中で、いつのまにか使われなくなり、なり、消えていった言葉「死語」を、読者から募集し、寄せられた「死語」の数々を紹介している。
★「なんで消えたの? 「死語」の世界 思い出いっぱい」
「少し前まであったのに、社会や時代の波に飲まれたのか、いつのまにか消えてしまった言葉を読者に広く募集したところ、たくさんの死語が寄せられました。皆さん、それぞれの言葉に当時の懐かしい思い出がいっぱい込められているようです。(大桑雅子)」
★<よみファクラブ員から寄せられた>「死語ランキング」
①「ナウい」②「チョッキ」③「シミーズ」④「冷コー」⑤「ズック」⑤「乳母車」⑦「チョベリグ、チョベリバ」⑦「ちり紙、はな紙」⑨「とっくり」⑨「てぬぐい」⑨「つっかけ」⑨「水屋」⑨「えもんかけ」⑨「おニュー」⑮「まえかけ」⑮「メリケン粉」⑮「ズボン」⑮「月賦」⑮「よそいき」⑮「かわや、はばかり」
●「ナウい」(八尾市・女性・39才)
中2の子どもが英語の宿題をしていて、now(いま)の意味がわからない。傍で見ていたお父さんが一言、「ほら、”ナウい”ってよく言うやろ?」。「お父さん、”ナウい”って何?」。「”ナウい”はすっかり”古い”です。当時はまさに今風のおしゃれな言葉だったのですが・・・」
◎「チョッキ・シミーズをはじめ、圧倒的にファッション関係の言葉が多いのも注目です。ファッションは流行や時代によって呼び名も変わりますからね」。
●「シミチョロ」(大阪市・女性・60才)
「中学、高校のころ、スカートの下からシミーズ(下着)がチョロッと見えないか気にかけていましたね」。
*「シミチョロ」は、女性間では、だらしない、はしたないの代表格だったが、男性間では、意見の分かれるところ、色気を感じる御仁も・・・。夏には、おばあちゃん、おばちゃん、中年以上の女性は、シミチョロどころか、シミーズ一枚の姿で、夕涼みしていたよ。
●「とつくり」(阪南市・女性・45才)
「最近の人気ドラマの主人公が着ていました」。ハイネックと呼ぶのが今風なんでしょうが、タートルネックという言葉もあまり耳にしなくなったような・・・」。
●「パンツ」(京田辺市・女性・58才)
「私が子どものころ、パンツは確実に下着のことでしたが、今ではショーツと呼ぶそうです。昨今、ズボンがパンツと称されていますが、いまだにパンツという言葉を耳にすると下着を思い浮かべてしまい、ほおを赤らめてしまいます」。
*男性はパンツが越中ふんどし。女性はズロースをはいていた。「パンツ」という言葉を聞いたら、男性の下着がを思い浮かぶ。
●「乳ばんど」(尼崎市・女性・60才)
「高校生の時に初めてブラジャーを買ったら、母が、”乳ばんど”と言って夢を踏みにじられた気持ちがしました」。
*「乳ばんど」(ブラジャー)は、戦後しばらくして普及。戦前のズロースに次いで、日本女性が西洋下着の着用第2号?
●「よそいきの服}(伊丹市・女性・51才)
「子どものころは外出着は本当に出かける時だけのもので、帰ってくるとすぐに、『よごしたらあかんから脱ぎなさい』と言われたものです。社会人になった娘に『よそいきは大切にしなさい』と言って『意味がわからへん』とわらわれました」。
*「よそいきの服」には、悩まされた。汚してはいけないので、窮屈な思いをした。それでも、食べ物や飲み物などこぼし、服を汚して、良く叱られた。
●「月賦」(高槻市・女性・69才)
「月賦で買った洋服のことを話していたら、横から孫が『ゲップって?』と不思議そうに聞きました。ローンのことですが、今は死語ですかねえ」。
*洋服、ミシン、電化製品、自転車、自動車など、高度成長経済下、一億の民が、「月賦」のお世話になりました。今は、カードや消費者金融。資産より、負債が多い若者を創出。
●「半どん」(岸和田市・女性・38才)
「完全週休2日制に伴いなくなりました。小学生のころは、わけもなく土曜日はうれしかったです」。
*「半どん」の土曜日午後は、ルンルン気分で、百貨店や書店を覗き、ビヤホールなどで、祝杯をあげた。デートタイムに活用する御仁も・・・。
●「貞淑」(東大阪市・女性・69才)
「私の名前を説明するとき、”貞淑の貞”です、というと分かってもらえたのですが、今では、通じません。そこで、”王貞治さんの貞”というのですが、もはや、”王監督”なのです。仕方なく”怖い話の貞子”と言ってやっと通じます」と、「モラル低下で日本から貞淑が消えたと嘆いています」。
*名前の説明は、相手の世代によって、理解が異なるので、苦労します。日本から「貞淑」が消えて、何処へいったのでしょうか?「貞潔」「純潔」というのも、一緒に何処かへいってしまった。
●「ドロン」(宇治市・女性・37才)
飲み会で、「すみません、お先にドロンします」と帰って行った彼。昭和のサラリーマンにおいがしました。
*いろんなところで、「ドロン」を決め込みました。言って「ドロン」するのではなく、いつのまにか消えているのが、正当派「ドロン」。「カネを借りてドロン」というのもありますが、これは、まだ未経験です。
●「ハンサム」(大阪市・女性・44才)
社交辞令で「ご主人ハンサムね」と言うと、逆に「イケメンと呼んで下さい」と返され、褒めなきゃよかったと思いました」。
*「ハンサム」や「イケメン」の同義語、反対語も、まかり間違うと、セクハラということに、なるやもしれず。君子危うきに近寄らず。
●「回す」(高槻市・女性・44才)
テレビチャンネルを「回す」と言ってしまいます」。
*「カチャカチャっと」ロータリー式チャンネルを回したころが懐かしい。テレビの前に、家族みんなが揃い、一緒に、同じ番組を視ていた。チャンネル管理人もいたが、アニメタイム、音楽タイム野球タイム、映画タイム、時代劇タイム、番組の棲み分けが出来、誰かが我慢して、秩序があった。
●「ドンパチ」(宇治市・女性・35才)
映画を見ていて銃撃戦の時に「ドンパチやってんなぁ」と言うと家族に笑われました。もう使わない言葉ですか?」
*「ドンパチ」は今も健在で、死語ではないと思うけど、如何?「暴力団」も検挙を恐れて、従来のように、公然と「ドンパチ」しなくなったというが・・・。
◎まとめは、(堺市・女性・59才)
「自分にとっては死語ではなく、思い出の中で生き続ける”活語”だ。と話し、「花のOL時代は「歌声喫茶」や「ゴーゴー喫茶」で、「レスカ」(レモンスカッシュ)や「クリソ」(クリームソーダ)を注文し、「イカす(素敵な)男性に「モーションをかけ」(気をひく)ていましたが、今は「おセンチ(感傷的)な「オバタリアン」です」と、まとめた。
*紹介された「死語」の数々、世代間の相違も興味があった。よみファクラブ員は、中年女性が多いようで、男性の意見も知りたかった。「死語」といえども、言葉の背後には、時代背景が伺われ、各人の生き様が透けて見える。
「死語」を「広辞苑」で引くと、「古く使用され、現在は全く使用されなくなった言語または語彙」とあるが、思い出の中には生き続けている。現在、社会一般で使用されなくなったのが「死語」だが、全く使用されないわけではなかろう。個人として、各世代毎、各人毎に、「死語」となっても、脳内には温存され、生きている限り、使用する機会は残されているが、「死後の世界」に入った時、脳内の「死語」が、完全に、「死語」となる。
今日は、梅雨の中休みで、午前中は晴れ間が拡がったが、蒸し暑い。水遣りしだけで、汗が噴き出す。午後、シャワーを浴びると、涼しい南風が入ってきた。南の方で夕立が降ったようだ。
今朝、情報誌「読売ファミリー№990 2007年6月20日号)を読んでいて、面白い記事をみつけた。昔よく使われていた言葉だが、時代の流れの中で、いつのまにか使われなくなり、なり、消えていった言葉「死語」を、読者から募集し、寄せられた「死語」の数々を紹介している。
★「なんで消えたの? 「死語」の世界 思い出いっぱい」
「少し前まであったのに、社会や時代の波に飲まれたのか、いつのまにか消えてしまった言葉を読者に広く募集したところ、たくさんの死語が寄せられました。皆さん、それぞれの言葉に当時の懐かしい思い出がいっぱい込められているようです。(大桑雅子)」
★<よみファクラブ員から寄せられた>「死語ランキング」
①「ナウい」②「チョッキ」③「シミーズ」④「冷コー」⑤「ズック」⑤「乳母車」⑦「チョベリグ、チョベリバ」⑦「ちり紙、はな紙」⑨「とっくり」⑨「てぬぐい」⑨「つっかけ」⑨「水屋」⑨「えもんかけ」⑨「おニュー」⑮「まえかけ」⑮「メリケン粉」⑮「ズボン」⑮「月賦」⑮「よそいき」⑮「かわや、はばかり」
●「ナウい」(八尾市・女性・39才)
中2の子どもが英語の宿題をしていて、now(いま)の意味がわからない。傍で見ていたお父さんが一言、「ほら、”ナウい”ってよく言うやろ?」。「お父さん、”ナウい”って何?」。「”ナウい”はすっかり”古い”です。当時はまさに今風のおしゃれな言葉だったのですが・・・」
◎「チョッキ・シミーズをはじめ、圧倒的にファッション関係の言葉が多いのも注目です。ファッションは流行や時代によって呼び名も変わりますからね」。
●「シミチョロ」(大阪市・女性・60才)
「中学、高校のころ、スカートの下からシミーズ(下着)がチョロッと見えないか気にかけていましたね」。
*「シミチョロ」は、女性間では、だらしない、はしたないの代表格だったが、男性間では、意見の分かれるところ、色気を感じる御仁も・・・。夏には、おばあちゃん、おばちゃん、中年以上の女性は、シミチョロどころか、シミーズ一枚の姿で、夕涼みしていたよ。
●「とつくり」(阪南市・女性・45才)
「最近の人気ドラマの主人公が着ていました」。ハイネックと呼ぶのが今風なんでしょうが、タートルネックという言葉もあまり耳にしなくなったような・・・」。
●「パンツ」(京田辺市・女性・58才)
「私が子どものころ、パンツは確実に下着のことでしたが、今ではショーツと呼ぶそうです。昨今、ズボンがパンツと称されていますが、いまだにパンツという言葉を耳にすると下着を思い浮かべてしまい、ほおを赤らめてしまいます」。
*男性はパンツが越中ふんどし。女性はズロースをはいていた。「パンツ」という言葉を聞いたら、男性の下着がを思い浮かぶ。
●「乳ばんど」(尼崎市・女性・60才)
「高校生の時に初めてブラジャーを買ったら、母が、”乳ばんど”と言って夢を踏みにじられた気持ちがしました」。
*「乳ばんど」(ブラジャー)は、戦後しばらくして普及。戦前のズロースに次いで、日本女性が西洋下着の着用第2号?
●「よそいきの服}(伊丹市・女性・51才)
「子どものころは外出着は本当に出かける時だけのもので、帰ってくるとすぐに、『よごしたらあかんから脱ぎなさい』と言われたものです。社会人になった娘に『よそいきは大切にしなさい』と言って『意味がわからへん』とわらわれました」。
*「よそいきの服」には、悩まされた。汚してはいけないので、窮屈な思いをした。それでも、食べ物や飲み物などこぼし、服を汚して、良く叱られた。
●「月賦」(高槻市・女性・69才)
「月賦で買った洋服のことを話していたら、横から孫が『ゲップって?』と不思議そうに聞きました。ローンのことですが、今は死語ですかねえ」。
*洋服、ミシン、電化製品、自転車、自動車など、高度成長経済下、一億の民が、「月賦」のお世話になりました。今は、カードや消費者金融。資産より、負債が多い若者を創出。
●「半どん」(岸和田市・女性・38才)
「完全週休2日制に伴いなくなりました。小学生のころは、わけもなく土曜日はうれしかったです」。
*「半どん」の土曜日午後は、ルンルン気分で、百貨店や書店を覗き、ビヤホールなどで、祝杯をあげた。デートタイムに活用する御仁も・・・。
●「貞淑」(東大阪市・女性・69才)
「私の名前を説明するとき、”貞淑の貞”です、というと分かってもらえたのですが、今では、通じません。そこで、”王貞治さんの貞”というのですが、もはや、”王監督”なのです。仕方なく”怖い話の貞子”と言ってやっと通じます」と、「モラル低下で日本から貞淑が消えたと嘆いています」。
*名前の説明は、相手の世代によって、理解が異なるので、苦労します。日本から「貞淑」が消えて、何処へいったのでしょうか?「貞潔」「純潔」というのも、一緒に何処かへいってしまった。
●「ドロン」(宇治市・女性・37才)
飲み会で、「すみません、お先にドロンします」と帰って行った彼。昭和のサラリーマンにおいがしました。
*いろんなところで、「ドロン」を決め込みました。言って「ドロン」するのではなく、いつのまにか消えているのが、正当派「ドロン」。「カネを借りてドロン」というのもありますが、これは、まだ未経験です。
●「ハンサム」(大阪市・女性・44才)
社交辞令で「ご主人ハンサムね」と言うと、逆に「イケメンと呼んで下さい」と返され、褒めなきゃよかったと思いました」。
*「ハンサム」や「イケメン」の同義語、反対語も、まかり間違うと、セクハラということに、なるやもしれず。君子危うきに近寄らず。
●「回す」(高槻市・女性・44才)
テレビチャンネルを「回す」と言ってしまいます」。
*「カチャカチャっと」ロータリー式チャンネルを回したころが懐かしい。テレビの前に、家族みんなが揃い、一緒に、同じ番組を視ていた。チャンネル管理人もいたが、アニメタイム、音楽タイム野球タイム、映画タイム、時代劇タイム、番組の棲み分けが出来、誰かが我慢して、秩序があった。
●「ドンパチ」(宇治市・女性・35才)
映画を見ていて銃撃戦の時に「ドンパチやってんなぁ」と言うと家族に笑われました。もう使わない言葉ですか?」
*「ドンパチ」は今も健在で、死語ではないと思うけど、如何?「暴力団」も検挙を恐れて、従来のように、公然と「ドンパチ」しなくなったというが・・・。
◎まとめは、(堺市・女性・59才)
「自分にとっては死語ではなく、思い出の中で生き続ける”活語”だ。と話し、「花のOL時代は「歌声喫茶」や「ゴーゴー喫茶」で、「レスカ」(レモンスカッシュ)や「クリソ」(クリームソーダ)を注文し、「イカす(素敵な)男性に「モーションをかけ」(気をひく)ていましたが、今は「おセンチ(感傷的)な「オバタリアン」です」と、まとめた。
*紹介された「死語」の数々、世代間の相違も興味があった。よみファクラブ員は、中年女性が多いようで、男性の意見も知りたかった。「死語」といえども、言葉の背後には、時代背景が伺われ、各人の生き様が透けて見える。
「死語」を「広辞苑」で引くと、「古く使用され、現在は全く使用されなくなった言語または語彙」とあるが、思い出の中には生き続けている。現在、社会一般で使用されなくなったのが「死語」だが、全く使用されないわけではなかろう。個人として、各世代毎、各人毎に、「死語」となっても、脳内には温存され、生きている限り、使用する機会は残されているが、「死後の世界」に入った時、脳内の「死語」が、完全に、「死語」となる。
今日は、梅雨の中休みで、午前中は晴れ間が拡がったが、蒸し暑い。水遣りしだけで、汗が噴き出す。午後、シャワーを浴びると、涼しい南風が入ってきた。南の方で夕立が降ったようだ。
またちょくちょく拝見させていただきます。