今週の大リーグ衛星中継、ボストン・フェンウェイ・パークでの「レッドソックス対ダイヤモンドバックス」3連戦。今季ワールドシリーズの前哨戦を彷彿させるような好ゲームを展開。
好調レイズが、レッドソックスの背後に迫り、ゲームを落とすと、首位陥落の危機だったが、レッドソックスは動じなかった。
怪我人続出で、緒戦の接戦を落としたレッドソックスだったが、王者の貫禄で、2戦、3戦を連勝。
このカード、レッドソックスが2勝1敗、勝ち越した。
今日の第3戦、レッドソックスは、41歳、ウェークフィールドが、44歳左腕ジョンソンとの投げ合いを制した。
ウェークフィールドは、武器のナックルボールがさえ、7回を2安打無得点に封じて5勝目。
ジョンソンも6回2失点ながら、ゲームをつくり、円熟味のある投球を披露した。ダイヤモンドバックスのメルビン監督は「タイプの違う2人だが、ともに素晴らしい投球だった」と感心していたという。
レッドソックスは、2回、ローウェルが中前安打、続くクリスプが中越二塁打で無死二、三塁。キャッシュは浅い中飛。モスの二塁ゴロの間に、ローウェル生還、1点先制。
さらに、6回、先頭のラミレス空振り三振、一死後、ローウェルが差レフトへヒット。クリスプが再びグリンモンスター直撃の二塁打で、一死二、三塁。キャッシュは敬遠の四球で満塁。モスがライトへ犠牲フライ、ローウェル生還、2ー0とリード。
レッドソックスは、8回から、2番手デルカーメンが登板、三者凡退に仕留めると、ダイヤモンドバックス、ジョンソンをリリーフした2番手クルーズを攻め、先頭のローウェル四球、クリスプが今日3本目となる、中越二塁打で、無死二、三塁。
次打者キャッシュは、2ストライク1ボールと追い込まれながら、ファールで粘り、レフトへ1号3ランを放ち、5-0、勝負を決した。
9回、レッドソックスは、3番手ハンセンが登板。しかし、先頭のアップトン四球、1番バーンズは遊飛、ドルー三振、二死一塁。ハドソン遊安打、ジャクソン四球で二死満塁のピンチ。
ここで、レッドソックスは守護神パベルボンを投入。パベルボンは、トレーシーを三振に打ち取り、レッドソックスが5-0完封勝利、このカード2勝1敗と勝ち越した。
投手
(レ) ウェークフィールド、デルカーメン、ハンセン、パペルボン
(ダ)ジョンソン、クルーズ、スレイテン
(勝)ウェークフィールド(5勝5敗0S)
(S)パペルボン(3勝2敗23S)
(敗)ジョンソン(4勝6敗0S)
本塁打(レ)キャッシュ 1号3ラン
このカード、初戦、ダイヤモンドバックス先発ハレンが好投、レッドソックス先発ベケットに投げ勝ち、ダイヤモンドバックスが2-1で先勝。
レッドソックスにとって、痛かったのは、攻守の要、ヨーキリスの負傷退場。攻守交代時、守備練習の折り、ワンバンドのボールを右目下に当て、途中交代するというアクシデントで、急遽、新人外野手モスを一塁守備に入れたが、ピンチでゴロを弾き、ダイヤモンドバックス追加点を許し、打撃も不振、誤算だった。
この試合、レッドソックス先発のベケットは、2失点ながら、8回まで投球。敗れたとはいえ、さすがエースという貫禄を示した。
投手
(レ)ベケット、アーズマ
(ダ)ハレン、ペーニャ、ライオン
(勝)ハレン(8勝4敗0S)
(S)ライオン(2勝1敗16S)
(敗)ベケット(7勝5敗0S)
第2戦、レッドソックスは初回、ペドロイア 7号ソロで先制したが、先発のマスターソンが、2回同点とされ、つづく3回、トレーシーに 4号3ランを浴び、ダイヤモンドバックスに先手を取られた。
レッドソックスは、ダイヤモンドバックス先発デービスのカーブに翻弄され、打ちあぐんでいたが、8回連打で、無死一、二塁、好投のデービスを降板させ、2番手クオルズを攻めて、二死後、ローウェルのグリンモンスター直撃の二塁打で同点、
さらにバリティクがライトへ勝ち越しのタイムリーを放ち、この回、4得点、一挙に逆転、最後は、守護神パベルボンが締め、このカード1勝1敗、タイに。
怪我人続出のレッドソックスだったが、8回の集中攻撃は、迫力があった。ボストン魂をみた。
投手
(レ)マスターソン、スミス、パペルボン
(ダ)デービス、クオルズ、ペーニャ
(勝)スミス(1勝0敗0S)
(S)パペルボン(3勝2敗22S)
(敗)クオルズ(1勝6敗1S)
本塁打
(レ)ペドロイア 7号ソロ
(ダ)トレーシー 4号3ラン