「現在サービスが実行されていないため、Windows Updateで更新プログラムを確認できません。」てなエラーが・・・。
私のPCは、FMV-BIBLO_NF/G50。このHDDが機械的に壊れてですね、Windowsが起動しなくなりました。OSはWindows7です。
自分でHDDを換装する腕がないので、人に依頼してHDDを交換してもらいました。
「HDD換装、終わったよ。」ということで、私の手元にPCが戻ってきて、スイッチを入れると、無事に起ち上がりました。「やったぁ~、これで復活!」と大喜びしました。
ところが、Windows Updateを実行しようとすると、
「現在サービスが実行されていないため、Windows Updateで更新プログラムを確認できません。」というメッセージが・・・・。
これには、参りました。早くWindows7ServicePack1を適用したいのに。
四苦八苦の挙句、何とかこの難局を乗り越えました。
自分がこのトラブル解決の場面に巡り合うことは、おそらくもうないでしょうが、同じトラブルにこれから出くわす人のために、解決の経過を記録して、提供することにしました。
第1
本当にサービスが止まっているかどうかの確認です。
1. [Windows] + R をキーボードで同時に押します
2. [ファイル名を指定して実行] が出ますので、compmgmt.msc と入力して [OK] をクリックします
3. [コンピューターの管理] が開きましたら [サービスとアプリケーション] の中の [サービス] をクリックします
これで動作しているサービスの一覧が確認できますので、この中に [Windows Update] という名前があるかを確認します。(ない場合は、サービスが消失しています)
次に、[状態] が [開始] になっているかを確認します。([開始] になっていなければ、サービスがその状態では停止しています)
いずれも、問題はありませんでした。
第2
バッチファイルの実行です。
『メモ帳』を使って、以下の内容のバッチファイルを作ります。
net stop wuauserv
cd %systemroot%
ren SoftwareDistribution SoftwareDistributionold
net start wuauserv
net stop bits
net start bits
net stop cryptsvc
cd %systemroot%\system32
ren catroot2 catroot2old
net start cryptsvc
このファイルをマウスの右ボタンでクリックし、表示されるメニューから[管理者として実行(A)]をクリックします。cd %systemroot%
ren SoftwareDistribution SoftwareDistributionold
net start wuauserv
net stop bits
net start bits
net stop cryptsvc
cd %systemroot%\system32
ren catroot2 catroot2old
net start cryptsvc
これでも、解決できませんでした。
第3
Intel(R) Rapid Storage Technologyのバージョンアップ
ウェブサイトをいろいろと検索していたら、
インテル ラピッド ストレージ テクノロジー ってぇやつの新しいバージョンをダウンロードして、インストールすると、解決できることがある、という記事を見つけました。
「多くの場合、この状態は HDD を交換したコンピューターで発生しています。これは Windows Update 自体に直接的な原因があるわけではなく、HDD の適切なドライバーが適用できていないことが要因です。」という解説もなされています。
でも、そもそも、ラピッド・ストレージ・テクノロジー(略して、Intel RST)とは、いったい何なの?
(「コントロールパネル‐管理ツール‐サービス」中にある説明)
ストレージドライバーとユーザースペースアプリケーション間にストレージイベントの通知と管理の通信を提供します。
う~ん、分かるようでいて、さっぱり分からない説明です。
どうも、Intel RST は、インテル・チップセット向けのソフトウェアのようです。
「インストール前に対応チップセットかどうか事前に確認しておきましょう。」
との説明がありました。
また、ここで悩みます。
「確認しておきましょう。」って言ったって、その確認はどうやってするの?
デバイスマネージャを開いて、それらしきものを探しますが、どうも分かりません。
私のPCのシステムのプロパティ(デスクトップのコンピュータアイコンを右クリック)で見ると、
プロセッサーが、「Intel(R) Core(TM)i3 CPU」とあります。
CPUがインテル製なら、チップセットも当然、インテル製品に間違いなし。
「なら、問題ないだろう。」と、ここは大ざっぱな判断で、実行を決意しました。
この決意するまでに、相当の時間を要しました。
「筆ぐるめ」や「一太郎」のようなアプリケーションソフトをインストールするのと違い、得体のしれないドライバをインストールするのは、勇気がいります。
でも、「これしかない。」と自分に言い聞かせて、実行することにしました。
以下は、その作業手順です。
1 システム復元ポイントの作成
失敗しても元に戻れるようにと、手動で復元ポイントを作成しました。
念のための保険です。
2 ダウンロードファイルの選択
Intelダウンロードセンターというウェブサイトに行って、ダウンロードするファイルを見つけます。
ファイル名: iata_cd.exe
バージョン: 11.6.0.1030
言語: マルチ・ランゲージ
日付:2012.09.13
というファイルをダウンロードすることにしました。
よく探すと、これよりも新しいバージョンが出ていたのですが、このファイルでの解決事例を信じて、これにしました。それに、新しいバージョンって言っても、おそらくWin8.1対応のためのバージョンで、Win7にはあまり関係ないのではないだろうか、という勝手な推測です。
3 ダウンロード
いよいよダウンロードボタンをクリックです。
使用許諾契約書が出てきますから、当然、同意します。
4 インストール
「実行または保存しますか?」と聞いてきますから、ここは「保存」ではなく「実行」を選択しました。
すると、プログラム名Setup.exeにこのコンピュータの変更を許可しますか?と聞いてきます。当然、「はい(Y)」をクリックです。
再び、使用許諾画面が出ますから、ここでも同意します。
次が「システム要件」画面に遷移します。でも、すべて英語表記ですから、あまり確認しないまま、「次へ」ボタンをクリック。
再起動を要求され、再起動。
再起動して、1、2分経過後、タスクトレイの中に「インテルRSTドライバ」アイコンが表示され、さらにしばらくして「インストール成功」のポップアップが出ました。
ここで、ホッと胸をなでおろしました。
さて、インストールは無事にできたけど、肝心のWindows Updateが解決できているか、これが心配でした。
何度も深呼吸して、祈るようにWindows Updateを実行してみると、まるで今まで何事もなかったかのように更新プログラム確認が始まりました。「あぁ、よかった!」と安心すると同時に、「やれば、できたよ。」という感動を味わうことができました。本当によかったね。
インストール直後の初期状態では、Windows起動直後はIRSTのプログラムが起動されず、しばらく経ってから起動されます
そこでWindows起動直後にIRSTを起動させるにためにもう一つ設定します
「コントロールパネル」
↓
「管理ツール」
↓
「サービス」
↓
「Intel(R) Rapid Storage Technology」のプロパティ
↓
スタートアップの種類を、「自動(遅延開始)」から「自動」に変更
これで設定完了です。