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パソコン悪戦苦闘記録

生成AIを何に悪用? 楽天モバイル不正契約事件

 昨日(2025年3月21日)の朝、出勤途上に立ち寄ったコンビニエンスストアで、朝刊紙第1面の次の見出しが目に留まりました。

 生成AI悪用
 別の少年も不正接続容疑
 楽天ID 3.5万件使用か



 読売新聞朝刊の見出しです。
 「いったい、生成AIを何に悪用か?」と気になって、読売朝刊紙をその場で購入しました。

 紙面冒頭の記事には、次のように書かれています。
 生成AI(人工知能)を悪用して作ったプログラムで「楽天モバイル」の通信回線を不正契約したとして、中高生3人が逮捕された事件で、3人側からプログラムの提供を受けて同様の手法で回線を不正に入手・・・


 この記事を文面のままに読むと、「生成AIで作ったプログラムで通信回線を不正契約」となります。つまり、生成AIで作成した今回のプログラムは、通信回線契約をするためのもの、となります。
 これを前提にした推測だと、例えば、多数の通信契約手続きの自動化プログラムです。回線契約の申し込みには、Webサイト上のフォームに多くのデータを入力する必要があります。その入力作業などを自動化してくれるプログラム、みたいな・・・。
 
 はたして、そうなのか、正確なことが今一つよく分かりません。生成AIでどのようなプログラムを作ったのか、そこが最も知りたいのに・・・。

 んで、仕事が休みの今日(3月22日)、ネットでググってみました。
 そうしたら、朝日新聞のニュースサイトに、その答えが掲載されていました。見つかったのは、知りたかったことに対する答え、そのものズバリでした。
 朝日新聞ニュースサイト上の記事の該当部分を、そのまま引用させていただきます。

 少年2人は闇サイトで他人のID・PW(パスワード)を数億件入手。この中から楽天のID・PWを抽出する際に、2月に別の事件で摘発された滋賀県の中学生から提供を受けたプログラムを悪用した疑いがあるという。このプログラムは、この中学生らが対話型AI(人工知能)「ChatGPT(チャットGPT)」を使うなどして開発したという。


 生成AIで作ったプログラムは、
他人の数億個のID、パスワードの中から、楽天のID、パスワードのみを抽出するプログラム
だったわけです。
 なるほど、そうだったのか。
 答えが見つかって、昨日からのモヤモヤが一気に晴れました。これで、気持ちがスッキリしました。そして、私の中で、朝日新聞に対する評価がグッと上がりました。朝日、さすが!

 
 楽天モバイルでは、一つの楽天IDで最大15回線の契約ができるようです。しかも、初回の契約では本人確認書類の提出がもちろん必要ですが、次回からはそれが不要とされているみたいです。つまり、いったん回線契約を締結すれば、あとは本人確認なしで14回線の契約ができます。つまりは、IDとパスワードさえ分かれば、他人に成りすまして、多数の追加契約ができます。その楽天モバイルの契約の仕組みが狙い打ちされたわけです。

 そうかぁ、そういうことかぁ。これで納得です。
 それだと、闇サイトで入手した数億件のID・パスワードの中から、確かに、楽天のものだけを抽出する必要が出てきます。一つ一つ手作業での抽出だと大変な作業なので、それを自動化したわけです。なにせ、数億個もの中からの抽出ですから。
 そのプログラムのコードを、人工知能であるチャットGPTに生成させたのでしょう。





 ここで強調しておきたいのは、人工知能、AIが悪いわけではない、ということです。チャットGPT自体は、なにも悪いことはありません。悪用する人間が悪いのです。
 今回の事件によって生成AI、チャットGPTに対して、変なイメージができてしまうのを心配しています。それはぜひとも避けたいものです。
 悪用対策は必要としても、生成AI自体は、とても有用な技術だと考えています。

 また、今回の少年にしても、せっかく身につけたプログラミングの知識は、世の中の役に立つことに使ってもらいたいと思います。これからのデジタル社会では、プログラマーが必要とされています。その貴重な人材として活躍してもらいたいものです。



業務クオリティと生産性の向上にチャットGPT


それでは、また次の記事で
goosyun
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