なんとかなるさ

適当に思ったこと、勉強したことを書こうと思います。

読書日記

2008-12-29 17:43:54 | プライベート
帰省中、新幹線の中で本を読んだので、感想を。

要は、はきものを揃えると物事はいい方向に向かうというもの。はきものを揃えるということは、足元を気にするということ。足は、「足元をすくわれる」とか、「足を洗う」とか他にも多くの言葉があり、体の状態を表すことが多い。
その足元を、はきものをきちんと揃えることで、心の微調整につなげられるということである。
本の前半で、典型的な現代のダメダメビジネスマンが江戸時代にタイムスリップして、よい習慣に感動して、考え方を変えて戻ってくるという物語があった。その中で、響いた言葉に、「袖擦り合うも多生の縁」がある。多生は前世からの縁で、袖が擦り合うことも、単なる偶然ではなく前世からの因縁があるということ。そしてもう一つ「笑顔を忘れず、まず人を喜ばせる。人とのご縁を大切にする」この言葉の意味はそのまま。
改めて、人とのつながりと自らの心の持ち方の重要さを見直すことができた。
毎朝、はきものを揃えることで、心を整え、朝から気持ちいいことをして、気分よく1日を始めることで、その日の出来事の捉え方が、ポジティブになり、結果的に運気を引き寄せる結果となる。そして、人のはきものも揃えることで、今度は他の人が何かを感じ、行動や考え方を変えてくれるかもしれない。結果的に、みんなの心も整えてくれる。
はきものを揃えるだけで、そんな可能性があるんだと思うと、率先して今日実家に帰ってから早速靴を揃えたいと素直に思った。

この一年を振り返っても、前半から中盤は、人とのよい出会いがあったり、よい仕事を紹介してもらったりと、いいことが続いたが、後半にかけて、慣れというか、おごりというか、些細なことに気付くことができなくなっていたせいか、仕事先の人に怒られたりだとか、他のスタッフとの関係がうまくいかなかったりと、悪循環だった気がする。
理由の一つとして思うのは、生活リズムの崩れが大きかった。朝からはきものを揃えるような余裕もなく、バタバタ1日が始まれば、心の余裕もなく、充実した1日が送れるはずもない。

たまたま駅でこの本に出会い、この一年の反省ができたことは、非常にありがたいことだった。人だけでなく、本や物事も、やはり「袖擦り合うも多生の縁」ということだろう。

清水克衛著
「はきものをそろえる」