以前ご紹介した「Middle Man」と人気を二分する有名アルバムですが、後にTOTOを結成する主要なメンバーがバックをつとめた事でも歴史に残る役割を担っています。しかし今回改めてメンバーを見てみると、ジェフ・ポーカロ、デビッド・ペイチの名はクレジットされているんですが、ギターはスティーブ・ルカサーじゃないんですね!知りませんでした(ちなみにギターは、FRED TACKETT,LOUIE SHELTON)。
もう一つ、有名なのはこのジャケット写真のかっこよさ!モシャ・ブラカという人の撮影ですが、青い水平線とうす緑のベンチ・黒いスーツ姿のボズが見事なコントラストで写されています。いわくありげな右端の女性の手もいいですね
ちなみに、以前ご紹介したネッド・ドヒニーの「ハード・キャンディー」のジャケも同じ写真家によるものです。コチラも青春の爽やかな風が感じられるような見事なジャケと思います。
- What Can I Say
- Georgia
- Jump Street
- What Do You Want the Girl to Do?
- Harbor Lights
- Lowdown
- It's Over
- Love Me Tomorrow
- Lido Shuffle
- We're All Alone
安定した曲調の「1.What Can I Say」で幕を開けます。カットギターの軽快なリズムに乗り、エモ-ショナルなボズのボーカルがうなります。途中で乱入するサックスとパーカッションもグー!
続いて、アメリカの乾いた大地を思わせる爽やかな名曲中の名曲「2.Georgia」。もサックスを初めとするホーンセクションが効果的に使われています。サビの裏声もカッコイイ。大好きな1曲です
熱いロックチューンの3、古きよきアメリカンポップスの伝統を感じさせる4を経ていよいよ佳境の5・6へ。
まず「5.Harbor Lights」ですが、超有名な10と並ぶ本アルバム中の2大バラードと言えますが、個人的にはコチラの方が好きです。エレピのゆったりした前奏から始まりひたすらムーディーなメロディーが続きます。そしてサビで、押さえ気味に盛り上がるボーカルの素晴らしさ、優しくサポートするバック陣の繊細な演奏・・・どれをとっても超1級の出来です。最後、リズムが早まりフェイド・アウトしていく展開も素晴らしいです。
続く「6.Lowdown」もジェフ・ポーカロの卓越したドラムで有名な、シャレた名曲です。ちなみに以前ご紹介した「FADE INTO LIGHT」でも、この5・6はアンプラグドバージョンで収められています。最近のブルーノートの公演でもこの2曲はやってました。人気が高いんでしょうね。
少し変わっているのが「8.Love Me Tomorrow」。レゲエのリズムで骨太なドラムが熱いリズムを刻みます。
いかにもTOTOらしい演奏が堪能できる「9.Lido Shuffle」。そして、ポップス史上最も有名なバラードの1曲であろう「10.We're All Alone」で幕を閉じます。
改めて聴きなおすとやはり演奏の素晴らしさを感じるとともに、曲の作りがどれも素晴らしいです。いわゆる佳曲がずらりと並んでいる、と言った感じですね。
3月にTOTOと来日公演をやります。既にチケットは入手済みで今から楽しみで仕方ありません
コメントとTBありがとうございました。
本当に良いアルバムですね。
やはり1976年に作られたというのが、このアルバムの
1番大きな価値であり魅力だと思っています。
AORブームはこのアルバム無しでは語れない気がします。
AORのきっかけを作った名盤ですね。まだまだサザンソウル的な雰囲気を残しているところがいいです。
またジェフ・ポーカロの活躍が光りますね。