- オズの自転車乗り
- 80時間風船旅行
- 素敵なパメラ
- カムバック
- ピース
- 浮かぶ飛行島
- 火星の月
- 宇宙遊泳
- 真紅の魔都
- スタンダード・ナンバー
- 黄金時代
- 冒険王
アルバム全体を通して、未来的な電子音(ピコピコとかジージーという?)が鳴っているところが、僕たちが子供の時に夢見た「近未来世界」のノスタルジックなイメージを思わせます。また6から9などは、確かにトータルアルバム的なSF調の曲になっていますが、それらの合間に独立した楽曲としてエクセレントな曲が散りばめられているのが特徴です。なお作曲は全て南さんがやってます。
ゆったりとしたリズムが彼の声にマッチしている「1.オズの自転車乗り」。少年少女合唱団のコーラスがこのアルバムのコンセプトを表現し、冒頭にふさわしい曲になってますね アレンジは清水信之。
明るい曲調とホーンアレンジが印象的な「3.素敵なパメラ」。多分シングルにもなっていると思いますが、アルバム中最もキャッチ-かもしれないですね。素敵な女性に向けた熱い想いを歌う大好きな曲です。アレンジは同じく清水信之さん。
全共闘時代のセピア色の思い出を、物憂いトーンで歌った「5.PEACE」。独特な雰囲気を持った魅力的な曲です。「ゴダール」「コルトレーン」「アジテーション」など時代を感じさせる言葉が多く使われています。アレンジは川島裕二。
確か薬師丸ひろ子が歌ったと思う親しみやすいラテンソング「10.スタンダードナンバー」。エレクトリックなアレンジは大村雅朗。「愛ってよくわからないけど傷つく感じがいいね」という名台詞が印象的でござんす。
小粋なラグタイム?という感じの、「11.黄金時代」は、デビューアルバム「摩天楼のヒロイン」でやはり松本隆と組んで作り上げたギャングスターの世界をサラリと歌います。アレンジは清水信之。
ラスト「12.冒険王」は、植村直己さんに捧げた感動のバラード。この曲だけ井上鑑がアレンジを担当しています。
南佳孝のCDは初めて購入しましたが、よく伸びる声の甘さは素晴らしく魅力的ですね また曲の雰囲気が全部洗練されています。
今度はもう少し初期のアルバムを是非聴いてみたいと思います。
今年もいい音楽にたくさん出会えますように