Statement on Prime Minister Abe's December 26 Visit to Yasukuni Shrine
安倍首相の靖国神社参拝(12月26日)についての声明
December 26, 2013
2013年12月26日
Japan is a valued ally and friend.
日本は大切な同盟国であり、友好国である。
Nevertheless, the United States is disappointed that Japan's leadership has taken an action that will (2)exacerbate tensions with Japan's (1)neighbors.
しかしながら、日本の指導者が(1)近隣諸国との(2)緊張を悪化させるような行動を取ったことに、米国政府は失望している。
The United States hopes that both Japan and its neighbors will find constructive ways to deal with sensitive issues from the past, to improve their relations, and to promote cooperation in advancing (3)our shared goals of regional peace and stability.
米国は、日本と近隣諸国が過去からの微妙な問題に対応する建設的な方策を見いだし、関係を改善させ、(4)地域の平和と安定という共通の目標を発展させるための協力を推進することを希望する。
We take note of the Prime Minister’s expression of (5)remorse for the past and his reaffirmation of Japan's commitment to peace.
米国は、首相の過去への(5)反省と日本の平和への決意を再確認する表現に注目する。
《正文(英語)へのリンク》
《仮翻訳(日本語)へのリンク》 ※いずれもアメリカ大使館
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(1) 「近隣諸国」について
正文ではneighborsです。日経の記事では「近隣諸国」ではなく「周辺国」となっていました。ここでのneighborsは、実際には中国・韓国の2国です。「近隣諸国」だとより多くの国々を思い浮かべるのではないでしょうか。「周辺国」の方がよさそうだと思いました。
(2) 「緊張を悪化させる」について
正文ではexacerbate tensionsです。仮翻訳は直訳になっていますが、コロケーションに問題がありそうです。「緊張を強める」と言い換える方が分かりやすいと思います。
(3) 「our」について
正文を読んだときは、ここでの「our」は、米国、日本および日本の近隣諸国を指すものと思いましたが、日経の記事では「(日米の)」となっていました。難しいですね。
(4) 「地域の平和と安定という共通の目標を発展させる」について
この文は、日本語として不自然に感じられます。「地域の平和と安定」と「共通の目標」を入れ替えるなどして、「共通の目標である地域の平和と安定を推進する」はいかがでしょうか。
(5) 「remorse」と「反省」について
正文の「remorse」に比べて仮翻訳の「反省」は、悔いの強さが下回ることになるでしょう。この最後の文は全体的に不正確なので、一から書き直してみます。
「首相が、過去に対する悔恨を表明するとともに、平和への日本の決意を再確認したことに対して、米国は注目している」はいかがでしょうか。