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一意専心の資格マニアの記録

いくつか資格を取得するうち、楽しさを覚えるようになりました。主にビジネス系です。

日商簿記2級の合格率

2015-04-03 04:00:00 | 簿記

 日商簿記2級は、70点に達しているかどうかという絶対評価で合否が決められますので、試験の回次によって合格率が大幅に上下しています。多くの人もそうでしょうが、私はこのことを不満に思っています。試験の難易度が変動するのであれば、一口に2級といっても価値が変動することになります。これでは等級とは言えませんし、能力の証明にもなりません。

 さて、今回(2015年2月実施の第139回)の日商簿記2級の合格率は、21.8%であり、商工会議所ホームページに掲載されている過去39回の試験のうち6番目に低い合格率となっています。今回はかなり難しい試験だったことになります。

 過去のデータを振り返ってみると、過去39回のうち、最低の合格率が5.7%、最高の合格率が47.6%となっています。文句を言っても始まりませんが、いくらなんでもこの格差はひど過ぎますね。

 それから、合格率についてよく言われるのは、「易しかった回の次は難しくなり、難しかった回の次は易しくなる傾向にある」ということです。

 これについては、合格率の自己相関係数を計算することにより確かめることができます。過去39回の合格率のデータから自己相関係数(ピアソンの相関係数)を計算すると-0.41となりました(スピアマンの順位相関係数とケンドールの順位相関係数は、それぞれ-0.31、-0.20でした)。「易しかった回の次は難しくなり、難しかった回の次は易しくなる傾向にある」ということがいえることになります。ただし、その傾向はかなり緩やかなものです。

 最後に、過去39回の合格率の代表値を記しておきます。

最小値5.70%、第1四分位23.70%、中央値30.70%、平均値30.45%、第3四分位36.60%、最大値47.60%
標準偏差9.42% 


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