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手紙

2011-03-06 23:04:25 | レビュー/感想(映画)
『手紙』

2006年  日本映画

(感想)
犯罪加害者がその後どうやって生きていく生々しく描かれている作品。自分の兄が人を殺してしまったことで自分も殺人者の弟としてほぼ犯罪者扱いで生きていかなくてはならなくなってしまう苦悩と疎外感、やるせなさ、そういった感情がリアルに伝わってくる。
実際こんなにまで家族に影響があるのかってくらい社会的地位が悪くなってしまう武島剛志に同情せざるを得ない。普通に生きていたらまず経験しない状況なのに、自分だったらどうやって生きていこうかと考えさせられる。それほど生々しくリアルに描かれている。物語とは関係ないけん、携帯電話が普及してから手紙を書くことがめっきり無くなったと思う。手紙って携帯メールと違って筆跡や内容でその人の心情がもろに伝わってきますね。自分が中学生くらいの時は携帯なんて持ってなかったから授業中に手紙を交換したり、その時の彼女の下駄箱に手紙を入れたりしてたなぁ。便利にはなったけん、手紙のやりとりって人間関係パイプを太くする良い手段なんですよね。字間違えたりしたら最初から書き直さなきゃいけないし、渡す方法の選択肢が多い分、どうやって渡せば喜んでくれるんだろうとか考えて自然と気持ちを込められますよね。そうゆうのを昔ほど体験できなくなった最近の若者達は便利になった反面少し可哀想だなとも思う。この映画を観て、手紙っていいなぁって思え
たら、大事な人に一通手紙を書くことをオススメします。
まぁ、手紙っていいなぁって思えるほど軽い内容ではないんすけどね。
東野圭吾さん原作の映画はやっぱりハズレがないっすね!興味ある方是非観てみてくださーい

(あらすじ)
武島剛志は、高校3年生の弟である直貴が安心して大学へ行けるような金が欲しくて、資産家の老婆の家へ家宅侵入・窃盗を行うが、老婆に見つかり衝動的に殺してしまう。

直貴は、事あるごとに「強盗殺人犯の弟」であることが災いし、苦悩する。公表、隠蔽、絶縁、寂寥、哀憐と…。

そんな中で、刑務所に入っている兄ととれる唯一のコミュニケーションが、「手紙」だった。

(スタッフ)
監督 生野慈朗
製作総指揮 - 原作 東野圭吾
音楽 佐藤直紀 脚本 安倍照雄 、清水友佳子

(キャスト)
山田孝之(武島直貴)
玉山鉄二(武島剛志)
沢尻エリカ(白石由美子)
吹石一恵(中条朝美)
尾上寛之(寺尾祐輔)
田中要次(倉田)

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