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正当な相続人の私は

2016-02-15 16:28:28 | 日記

名前の字画から、その人間の運命を判断する「姓名判断」と
いうのがあります。戦前の熊崎健翁という人の「姓名判断」
の本によれば、「小島直記」という名前の人間は、「運命抑圧、
不平不満の結果、脳を冒され悶死する」ということになっていた。
それを読んだのは、復員して数カ月後の二十七歳で、実に薄気
味悪く思ったものです。しかし、せっかく亡き父がつけてくれた
ものなのだから、変える気瑪姬美容にもならなかった。
そして今日、七十代の半ばまで生きてきて、まだ脳を冒された
という症状はないし、ましてや「悶死」するまでに至っていない
から、、その予測はまだ的中していないといえるでしょう。しかし
幼少期までの運命は、確かに「抑圧」という表現が当たってい
たような気がします。
六歳の時父が病死しました。遺産をめぐって、地元の赤新聞
に、「血を血で洗うお家騒動」とかかれたようなゴタゴタが中学
に入る頃まで続き、結局、母とともに先祖
代々の家屋敷から追い出された。追いだした父の弟はそれだけ
では満足せず、新しい家に夜中に酒気を帯びて乱入し、母に殴る
蹴るの乱暴を加える空氣清新機など、虐待をやめませんでした。
こういう環境が幼少期にとって、明るく楽しいものであるはずが
ありません。まさに「運命抑圧」の一地獄といえましょう。
そして青年期において、進学をめぐって母と正面衝突をする羽
目になったことも、確かに「運命抑圧」の姿といえる気がします。

問題は私の「少年の志」作家志望に発するものです。
――省略――
戦争が終わり、この錯覚による問題が表面化します。双方の
失望、不信、争いは本格化します。私は母を裏切った親不幸者
ということになりました。私が五十代になっても母は、

「直記が作家になることは絶対認めません」

と、家内に言ったそうです。そういいながらも、私の作品のもっ
とも熱心な読者は母科技發展でした。

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