米国市場が下落すれば世界同時株安に
インテルはこの日のNY株式市場前に4~6月期の決算を発表し、売上高が前年同期比1%減の128億ドル、純損益は前年同期の黒字から16億ドルの赤字に転落した。これでインテルは前期に続き2期連続の赤字だった。そして同時に全世界従業員の15%の削減も発表。これらが売り材料となり、2日の大暴落となった。
これから米半導体業界は厳しい時代を迎える可能性がある。というのも米政府が中国への半導体規制を一層強化することを検討しているためだ。その規制強化には日本、韓国、オランダが除外されると報道されたことが、31日の東京株上昇の一要因となっていた。半導体規制が強化されれば、インテルや他のIT関連企業に幅広く影響が出る。
これまでNY株式市場をけん引してきた「マグニフィセント7」の決算と株価も陰りが見えてきている。テスラ(銘柄コード:TSLA)は4~6月期決算で販売台数が減少したことで、発表直後は株価が12%下落した。また2日のNY株式市場開始前にはAmazon(銘柄コード:AMZN)が4~6月期決算を発表したが、売上高が市場予想を下回り2日のAmazon株は9%近く下落した。
このようにこれまでNY株式市場をけん引してきた超大型株もその成長と株高の勢いが止まりつつある。これらは時価総額も巨大であり、下げに転じたら影響は極めて大きくNY株式市場全体の下げにつながる。そうなると世界同時株安が起こる最悪のシナリオも考えられる。
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