今日はB型肝炎の抗体を調べるため、市立病院へ出かけました。
ケースワーカーという仕事柄、感染症対策も必要ということです。かつてケースワーカーだった同期が、亡くなったケースの部屋を整理中、誤って注射針を踏んづけた経験がある、という武勇伝もあるぐらい(笑)
市立病院は思い出の場所です。
一昨年亡くなった母の最期の場所です。
そばを通りかかることはあっても、病院に足を踏み入れたのは、亡くなった母の入院証明書を取りに行って以来のこと。もともと、用事がないのに出かけるところではないから当然のことですが…。
午後3時頃だったけど、まだ入院していた頃は、休日の同じような時間帯にお見舞いに来ていました。やっぱり、懐かしさがこみ上げてきます。病院は何も変わっていなくって、自分と取り巻く環境だけが大きく変わってしまったからだと思います。一昨年までのまんまだなぁ…、いつも、こうしてお見舞いに来ていたんだなぁ…と、本当に懐かしく感じました。
抗体検査のために採血をしました。
順番を待っていると、まず、女性が呼ばれていきました。
その女性は、頭にスカーフを巻いていました。
推測の域を出ないけど、経験上、その女性の方は、おそらくガンを患っているか、又は患ったことがある方だろう、と気づきます。抗がん剤治療などの影響が出るからです。また、同じフロアには婦人科もあって、診察を待つ人の姿が見受けられました。
亡くなった母の姿を見るようでした。入退院をくり返していた頃は、きっと、この婦人科の待合席に座っていて、白血球の検査などに必要な採血のため、この部屋にも何回も通ったんだろうな…と。元気な頃には、採血で何本も血をとられるだの、看護士が下手で何回もやり直しをさせられ、イライラするだの、笑って話をしたこともありました。
帰ってきて、いつものように仏壇に手を合わせると、昼間のことが思い返されて、思わず涙がこぼれました。亡くなった母が過ごしたであろう同じ時間と同じ場所に触れ、改めて、残酷な現実を再確認させられたような気がしています。
今日のこの記事を読んでいただいた皆様へ。
感謝します
下のスポンサーリンクにも
↓