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牛とお話し...する?

2017年05月20日 | 動物とアセンション

私の子供の頃と言いますと、50年ほど前ですが、まだ農業は今ほど機械化されておらず、農地の耕うんは、多くの家が牛の力を借りていました。家の中に牛を飼っている農家も多かったように思います。それほど遠い昔のことではありません。ですから、子供の頃、友だちの家へ行くと、入り口の脇に牛が居て、日常的に牛に接触する機会も、ないわけではありませんでした。

いま居る所でも、以前は、お散歩コースに畜舎があって、数頭の牛が飼われており、時々立ち寄っておりました。

ある日、そこへ寄ってみると、まだ足元がおぼつかないような仔牛が一頭、入れられておりました。私が入って行くと近づいて来たので、相手が小さい牛なのをいいことに、顔や頭、首などを手でゴシゴシ撫でまわしてやったんです。それがよほど嬉しかったのか分かりませんが、次に行った時には、鼻を私の腰に押しつけて親しみを示してくれるようになりました。私がその辺で摘んで来た草を差し出すと、手から食べたり、次に行った時には、上を向いて、ピョコンピョコンと小さく跳ねて、嬉しさを表してくれたりもしました。

しばらく行かなくて、次に行った時には、中ぐらいの牛が何頭かいて、その仔牛は居なくなったのかと思いましたが、私の姿を見て駆け寄って来たのが居て、どうもそれが成長した件の仔牛のようでした。覚えていてくれたようですが、牛の成長の早さには驚きました。でも相変わらずの親しみを込めた仕草で、差し出す草を舌で上手に選んで食べるのでした。

またしばらく間が空いて、次に行った時には、大きな牛が何頭か居て、本当にあの仔牛は居なくなったと思いましたが、いちばん入り口の所に居た牛が、やはり親しげに顔を寄せて来て、それがすっかり成長したあの仔牛だと分かりました。私の胸に首を凭れかけるように差し出すんです。私は思わず両腕で牛の大きな頭を抱えることになりましたが、そんな格好で、いつまでもじっとしていました。

牛との信頼感というと変かも知れませんが、お互いのそんなものが通っているように、感じられたように思います。それと、牛の素朴でおおらかな優しさですね。

その畜舎では、いつの間にか、牛を飼うのをやめ、その牛も居なくなりましたが、私の心と胸の中には、まだあの牛の、親しみを込めた温もりが残っています。

 


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