地方の商工会議所に勤める中小企業診断士のブログ 「お酒と読書と、中小企業支援の話」

最近はほぼ読書ネタ💧
田舎の商工会議所が行う中小企業・小規模事業者への支援。そのリアル。息抜きに楽しむお酒と読書の話。

社長との会話

2023-08-08 08:00:00 | 商工会議所
二年前にレーザー加工機と自動割付ソフトを導入。総額6000万円の投資。そんな製造業の社長(40代前半)との会話。

現在、従業員は若干名。この人たちがやめる時に補充的に雇用したい。
追加で雇用する気は全然ない。理由は、思う通りに動いてくれないリスクが大きいから。リスクだけ負ってイライラしたくない。

息子は今、中学生。多分この仕事には向いてない。将来的に継いでほしいという気持ちはない。親から継いだ会社やけど、自分の代で畳んでもよい。M&Aなんてしない。

オリジナル製品はある(実際、オンリーワンのものがある)。でも、口下手なので展示会などは出ようとも思わない。商社と独占的な契約を結んでしまっている。なのに、商社はなんだかんだ言ってカタログにも載せてくれない。だから、全然注文がない。あの契約書はなんだったのかと思っている。
従来の下請け仕事はふつうに入ってくるから会社は黒字。

5年後、10年後はどんな経営者や会社になっていたいか?の問いには回答なし。

会社の隣の空き地が売りに出ているのには関心がある。


…だからなんだということはないです。
たぶん私がまだこの社長のことを全然理解できてないんだろうと思います。
また行きたい。けど行きにくい。しばらくは行くトキじゃない?何も求めていない?
補助金は少しサポートした。だから、どうした?むずかしい。
畳んだらいいと思ってる人の課題をさぐる?ギャップを比較する将来像がない。
信頼関係が足りない。補助金のサポートはした。だから、どうした。昨日は自販機でジュースをおごってもらった。だから、どうした。
経営者仲間みたいなのはいないらしい。

昨日聞いた話からいくつか課題を想像して、定期的に1つずつ投げ込んでみようか。当て推量だから、何回も暴投して社長を困らせるかもしれないけど。
よし、まずは基本に戻って接触頻度を上げよう。