串本町田子 サンゴこぼれ話を。
奈良から往復460㎞の距離。時間にして片道4時間30分果てしなく遠い海でした。
和歌山県東牟婁郡田子周辺は黒潮の影響を直接受けており年間でも17度以下に下降しない亜熱帯のエリアです。浅瀬に広がるサンゴは沖縄が定番ですが和歌山県や鹿児島、四国の宿毛などもサンゴ群落が有名ですが、興味のある人しか知らないままに話題にもあがりません。和歌山在住の方からの情報で串本海中公園に劣らない大サンゴ群落があると昨年聞いており是非この目で確かめたいと思いました。
まず、海の中は足場のないほどのサンゴだらけでただただ驚くばかりでした。正直フィンの着地ポイントの設定に困りました。不用意に腰かけたりすると枝が折れてしまうので細心の注意が必要なくらいでした。また、水中に微細なピンクの粒が無数に見られましたがこれはサンゴの放卵によるものと知りました。
長年のアクアリストの私の目から見ると台風が少ない7月中旬である事情を含めても以下のような特徴を感じます。
・サンゴが発達している割に魚がかなり少ない。浅瀬にはほとんどいない、つまり低栄養塩の海水で「澄む水、魚は住まず」状態である。水深のあるところにいるが中型以上の魚に限定される。
・耐寒性のあるクシハダミドリイシやハマサンゴ、枝サンゴの一種がエリアを占領しているような状況である。(円月島周辺はその点シコロサンゴやソフトコーラル、日本ミドリイシなどがおり種類がやや多いように思えた)
・トゲトサカなどのソフトコーラルがみられない。
・水路はあるがタイドプールはない。あっても海藻がないので魚はよりつかない。
・9月ごろになるとポリプ食のチョウチョウウオなども見られるであろうがそれを狙う採集家の俳諧やサンゴをぬっての魚の捕獲の難しさもありいわゆるレア種類の捕獲は難しいと思える。
・1㎝程度の並、トゲ、フウライチョウチョウウオなどの幼魚は見られなかった。(三浦半島ではそろそろお目見えする時期である)
・サンゴの生育の条件をよく反映しており、潮流がかなり速いところに生育している。
以上のようなところが特徴でした。
さて、長年海に潜っていても怖いことはあるもので、水深5m、陸地から距離にして200mほどの沖合にある無人島への横断の際に今回はちょっと油断していると50m程度流されてしまい、潮流に逆らって推進することができず体力の限界とあいまってしばらく浮遊状態を余儀なくされました。おそらく溺れる人はこのようなとき海水を飲んであわてて、足がつかないので沈んでしまうのだろうと思います。
海は美しくも恐ろしい魔物と再度実感します。
次回は推進力の強いジェットフィンと60㎝程度のサーフボードなどを用意して臨みたいと思います。
今回は車で行きましたが、スズキワゴンRはエアコンをつけた状態でエコモードを意識するとリッター20㎞走行できました。良好な燃費性能で満足です。
素晴らしき和歌山の海 串本田子のサンゴ群落を見る。(シュノーケリング ダイビング 水中撮影)
(極浅瀬にみかけたホクトベラ。これはレアでしたがすばしこくてすぐに逃げられましたね。写真はお借りいたしました。)
素晴らしい環境、大切にしたいですね。
動画編集、動画の絵とミュージック合ってましたヨ。
ありがとうございます。沖縄に行かなくとも 和歌山でもこのような美しい海があるのでした。
また行ってみたいです。