職安シンドローム

正直、職安に行ってから、不安定な精神状態にバランスを落とす回数が増えた。これは明らかに『職安シンドローム』だ。

　さすがにそんな状態はズルズルと引き摺ったりしませんが、あそこは現実を見せられるというよりも、現実の暗部を見せられるといった感じで、頼りになる場所、サービスというよりも、ここを頼らないと生活できなくなるのかという劣等感の方を強く感じる。変なプライド捨てて素直になれよ、困ったときは甘えりゃいいじゃねーか。と言われそうですが、不正受給で月30万も貰ってた人のような度厚かましい馬鹿にはなり切れないし、仕事探さなきゃと、はっぱかけられる感覚はマイナスじゃないけど、なんだかがけっぷちに煽られる、そんな気がする。

　職安は情報交換の場所なのだから、再就職ばかりではなく、転職も率先して煽らなければいけない。

　職安で仕事を決めた人には最高で10年間の特別減税とかすればいいのに。そうすれば我先に争って職安に行って仕事を決めるようになる。すると、おいおい、職安ってそんなに優遇されるのか。じゃあ俺も一回仕事辞めて決め直すか。と、長年不満を押し殺してしぶしぶ働いている人達が転職をし始めて、すると株式分割的な求人も増え、いろんな職種が、シャッフル状態になる。各分野に新人が増え、馴れ合いで何とかなっていた部分も、新人を育てなければならなくなる。すると人間が育つ環境が整って、経済はますます活性化する。

　と、風が吹いたら置屋がもうかる、的な事になりはしないかと。

　まあとりあえず、私は膝、治します。