植物の観察日記
夏休みに、家のお向かいのおじいさんに、朝顔の苗を貰いました。
私の家の玄関から見える、お向かいのおじいさんの庭の朝顔が、
とても綺麗で、いつも盗み見していました。
そんな私に、ある日、おじいさんが
「日本古来からの品種なんだよ。いい色だろう。
この朝顔の花から、こぼれて生えた苗をあげるから育ててみなさい。」
と言って、2株の小さな苗をくれました。
「ありがとうございます。頑張って育てみます。」
と、私が言ったら、おじいさんは
「枯らすなよ。」と、低い声で言いました。
いつものおじいさんとは思えない声に、私はちょっと怖くなりました。
それでも嬉しかったので、鉢を2つ買って来て、育ててみることにしました。
毎日、お水をあげたり、アリを退治したり、一生懸命お世話をしました。
なのに1週間ぐらいしたら、1つの株が枯れました。
何が悪かったのかわかりません。とても悲しくなりました。
でも、おじいさんの家から、朝顔は丸見えです。
「枯らすなよ。」と言われたのに、どうしようと思いました。
そこで私は、「2株に見えるでしょ、大作戦!!」を決行しました。
伸びたツルを、枯れた苗の鉢に絡ませて、2株に見える様に仕立てました。
片方だけ、成長が遅い風に見えるといいなと思いました。
そしたら、遠目から見たおじいさんに、「良く咲いたな。上手に育てたな。」
と、褒められました。
ちょっと心が傷んだけど、嬉しかったです。
いつ食べらるかわからないけど、パプリカも成りました。
大葉は虫の餌になりました。
この夏休みは、円満なご近所付き合をするのは大変だと学びました。
今日の主
「花子様、ご近所付き合いって大変なんですよ。」
「そうなん?」
「クンクン」
「何が大変なん?」
「皆さんと仲良くしなきゃダメなんですよ。ねぇ、聞いてます?」
「まず、おっさんと仲良くしぃや」
こんなんでした。