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ケロピンさんから、心のこもったコメントを頂きました。
『昨日、「きくや」さんからハガキが届きました。
諸般の事情により閉店に至るとのこと。
無念でございます。あのタタキや煮込み、おでんが食せなくなるのは困る。
何よりも、大将とお母ちゃんが作り出していた空気が味わえなくなるのが痛い。
代替の利かない店が無くなるのは、寂しいを通り越して無念です。
高知の名店が、また一つ暖簾を下ろしました。』
---------------------------------------------コメント(引用ここまで)
全く、同感でこざいます。
素材の新鮮さで勝負する「鰹の刺身」例え天ぷら専門店で買ってきても
同じ味は味わえない「チューリップの唐揚げ」〆のラーメンもようこそ、食べちょったわ。
あの酢の効いた「ウルメの酢の物」も何処かで食べられるろうか。
じつは私もハガキこそ届いておりませんが、あの場所は駐車場になることが決まり
ご夫婦は野市に新居を構え、引っ越しには○○○ちゃんが手伝いに行く予定だと
つい最近、その筋から聞いたところでした。
昨年、店を閉められる際に、色々話は聞かせて頂いておりましたが、結論を出される
までには時間が掛かりましたね、でも良い閉店の仕方だったかも知れません。
或いはひょっとという「一縷の望み」も皆さん同様に持たれていたと思いますが、お二人
で出された結論でしょう。我々も無念でありますが受け入れなければなりません。
何事も「おわり」という時があるのですから。
数多ある、酒を楽しむ店の中で私共には、やはり「居酒屋」が一番落ち着くし洗練された
惣菜をアテに呑む「酒の美味さ」は何事にも代え難いものがあります。
まして私のような独り者が「家庭の味」を味わえる場所が他にありましょうか。
振り返ってみれば、味わっていたのはケロピンさんも書かれているとおり、大将や、お母
さん、そして娘さんとの会話や空気感だったように思えます。
若い頃、山に登った経験から申せば、急な登り坂を歩いている時、殆ど前ばかり、或いは
上の方ばかり見て歩いています。周りの景色を楽しむ余裕が出てくるには、何度か経験を
重ねた後でないと「一息つきましょう」にならないのです。
そして尾根を越え、下りに差し掛かると初めての山でも自分の歩いてきた道を確かめる
ように、時々、後ろを振り返りながら歩みを進めていることがあります。仲間を思いやり
気が付けば口数も多くなっていることに気が付くでしょう。
そのような「心の余裕ある、人生の後半戦」を送りたいものです。
お二人のご多幸を祈念いたしております、どうぞ、ご健康でお好きな「マラソン」が末永く
続けられますようご自愛下さい。
長い間、本当に有り難う、そして「ご馳走様」でした。
※閉店前の記事は→こちら
※初めての記事は→こちら
※2013年11月22日奇跡的にきくや再開店!
まさかこういう事態になるとは・・・。
ランナー繋がりで連れて行ってもらった店でした。
とんとご無沙汰しておりましたが・・・。
あの「ウルメ酢」はもう食べられないんですな。
また、良き風情のお店が消えました。
無念です・・・
良いお店をまたご紹介下さいね。
私がなるほど!と納得した言葉が有ります。
仏の前に立つときは請求書の気持ちではなく
領収書のこころで立て。
というものです。
人生でも今までいっぱい頂いたからには
今度はその頂いたものを分け与えていかねば、
と自戒しています。
お父ちゃん、お母ちゃんに出会って四半世紀を迎えます。
若造からおっさんになるまで、いつも柔らかくお相手して下さった事に感謝したいと思います。
私も同じく居酒屋行脚の日々が続くと思います。
しかし、時間の持つ大きな優しさを今から築くのは・・・
頂戴した「心地良さ」を、自分の店でも分けられる事ができるよう
奮励しなくてはと思っております。