金曜日の夜、柳町パトロールに向かう折、土佐電鉄を何時ものように利用した。
この日はお日柄が良かったのか、電停には近くの観光旅館で同僚の披露宴を終え
二次会に向かうのであろう、若者女子グループが電車を待っていた。
やがて上機嫌で電車に乗り込んだ女子達は、ワイワイと姦しい。
大橋通りの電停を発車した直後、彼女達のうち一番元気なお姉さんが
『此処で降りる』と言ったものの、既に電車は発車している。
『あんたらぁは次の堀詰で降りるがよ、チンチンも押して無いに』
『チンチンて、最近ご無沙汰、ワハハ』と仲間内で下ネタ大受けである。
と、その刹那『喧しい！っ』と隣に座ったお母さんに一喝されたのであるが
彼女らは、それすら笑いの中に取り込んでしまう明るさである。
堀詰電停で私に続いて電車を降りた彼女らの笑いは未だ続いている。
『おばちゃんに喧しい言われちゅう、ワハハ』
信号が変わって進み出した電車を振り返ると,先程のお母さんが車窓から
笑顔で彼女らにバイバイをしていたのを見て更に爆笑は続くのであった。
流石に「土佐のハチキン」と言われる所以である。
残念ながら、私が近くに座っていたらもう一捻りしただろうに。
女の子がチンチンら言うて、はしたない、ちゃんと「お」を付けなさい！
