2009年8月、衆議院選挙で民主党は自民に圧勝し、308議席を獲得し、政権交代を実現させました。
前年の2008年、アメリカではバラク・オバマ氏が、大統領として選出されました。鳩山・民主がどうして
圧勝できたかを忘れてしまいがちですが、巧みな選挙戦略がありました。日本でも名のある工業大
学・工学部・理工学部卒業を全面に押し出し、民意の支持を受けたのです確かに、制度疲労・設計ミス
設計思想の欠如・近代憲法成立の必須条件の手続き上の不備等の問題は、この際、工学部にお願いし
よう。国家統治のオペレーティング・システムが機能していない危機感は、民主党支持という形で圧勝と
なりましたしかしながら、結果=評価の法則により、その後、人々を失望させてしまいました
あわただしく過ぎて行った日々について、忘却ではなく フィード バックを得たいものです。政党は、同じ
考え方(価値観・国家観・世界観・憲法観他)を抱く人の集まりですが、政党のどれもこれもが道理に適う
とは限らないために、トレード・オフ(より必要なものとの交換・妥協のための取引)が起きて来ます。これ
も、人類共通の悩みであり、文明を衰退させる要因の一つとして挙げられます。『危機・子供たちの未来
を奪った団塊世代。彼らは未来を子供たちに返すべきだ』著者は、英国の有力な政治家、デビッド・ウィ
レッツ。2011年に英国で最も良く売れた本の一冊です。彼は英国で最大の識者であるそうです。英国の
若者は、グローバル化と移民がもたらす競争の激化のために、生活が困窮して来ている。責任は団塊の世
代が引き受けるべきであるとする主張です。21世紀の英国の話題を伝えた元駐日大使、グレアム・フラ
イ氏は、19世紀米国の牧師、ジェームズ・フリーマン・クラークの名言も紹介しております。『普通の政治
家は次の選挙を考え、真の指導者は次の世代を考える』日本の場合、未来が見えなくなって来ている原
因は、グローバル化と移民ではありません。国民に何も考えさせないように誘導する悪意が危険である
のです。その悪意は誰のために。もちろん、子供たちのためにではなく、無理が通れば道理が引っ込む
現状の日本の政治は、憲法を考え方として、在り方がコストパフォーマンス劣悪な諸政党に依っています。
When might is right, then justice there is none.
道理のないこと、理由の立たないことに対して、国民を総動員させてやらせたが、結果はみじめだった。
国民新党の亀井静香代表は、2011年10月31日、東京都内で開かれた民主党議員の会合で、『政治
家が駄目になった原因は、国民がほとんど、いかれてしまったからである』と述べ、日本の現状につい
て、米国と中国の間で埋没してしまう危機感を強調し、『このままでは、国民が集団自殺するような状況
になる』と指摘しました。