ハチの家文学館

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クリスマスミサ

2007年12月24日 22時38分05秒 | ハチパパのひとり言

ここは横浜にある聖母の園カトリック原宿教会。今日はキリスト降誕を祝う日。
賛美歌の美しい響きに引き込まれるように、信者さんと一緒になって唄いました。

小さい頃、宣教師の太鼓につられて日曜学校に行ったことがあります。以来、キリスト教は漠然と私の心の中にありましたが、カトリックに関心を持ったのは、この聖母の園の修道女、シスター下瀬さんとの出会いでした。

聖母の園から徒歩5分足らずのところに国立横浜病院があります。昭和47年、末期のガンで亡き先妻が余命1ヶ月と宣告されたときの病院です。
当時、シスターは何度も病院の私たちを訪ねて励ましてくれました。結局4ヶ月後に亡くなりましたが、モルヒネを打つ場所がなくなるほどまで痛みに耐えていた妻が、亡くなる1週間前、シスターがフランス人の神父さんをお連れになって、洗礼を授けてくださったそのとき、フランスのルルドの聖水を口に含ませてお祈りしてくれました。すると不思議にもあれほどの痛みがなくなったのです。それからは安らかな毎日でした。以来、私はルルドの奇跡を信じています。

仏教での最後のお別れの儀式の一週間後、この聖母の園教会で死者ミサを執り行ってくれました。親族は私一人でしたが、以来私は亡き妻の洗礼名マリアマグダレナを忘れたことはありません。そういえば今日のミサで洗礼を受けた若い女性の洗礼名が亡き妻と同じマグダレナでした。偶然とはいえ何か因縁を感じました。

その後、折に触れてこの聖母の園に立ち寄るようになった私はカトリックに魅せられ、外国の旅先でもごく自然にカトリック教会を訪れ祈りをささげるようになりました。私の写真のテーマ「祈りの情景」として数多くの教会内外の写真があります。

また、妻亡き後生まれたばかりの二男の面倒を見てもらうため、当時、横浜市の児童相談所を訪ね、たまたまお世話になったのが横浜山手のカトリック施設「聖母愛児園」でした。それも神の思し召しなのでしょうか・・・。

もうあれから35年もの歳月が経っていますが、思い出すと今でも涙が滲みます。

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この頃、一部の知人友人にマイブログの紹介をしています。そのせいか気軽に曝け出すような文章が書けなくなった気がします。
この文章も非公開にしてましたが、恥かきついでに今まで同様できるだけ公開しようと思います。
拙い文章ですが、これからも時々覗いてみて下さい。特に初期の頃にはいい詩がありますよ・・・。



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