
坊主の花簪(はなかんざし)とは、持っていても何の役にも立たないこと。同類のことわざで猫に小判、豚に真珠はよく使われる。
長年生きてきて、必要だから買ったものの、今更何の役にも立たないものが沢山ある。花簪とは言わないけれど、お頭の薄くなった自称在家の坊主にも、持っていても仕方がない物が多すぎた。半年ちょっと前に,あることから家の中を整理しなくてはと思い立ち、不要な物をずいぶん処分して外見上はきれいになった。不思議なもので、心も少し軽くなった。
執着心がある限り物は減らない
物は使うことによって価値が生まれる。
物に拘るのではなく思い出に拘るから捨てられない
物を大切に その気持が優しさにつながる
遺品は大事な物、あるだけで亡き人を偲ぶことができる。母の遺品を整理していたら、俳句の色紙が出てきた。
菜の花にたわむれ遊ぶ蝶々かな
夕ぐれに秋のすすきも淋しそう
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