仁王写真家

　　　　　　　　　　　　　　　愛知県豊川市　財賀寺　仁王像

今日午後NHK総合テレビ「ごごナマ」に仁王写真家が出演していた。渡仁(とにん)さんと言う関東在住の音響技師の方で、全国の寺社を廻って2000組以上の仁王像を撮影している。年齢は分からないが50～60歳前後に見える活発な方だ。

渡仁さんの仁王写真のキッカケは、眼光鋭い仁王さんに夕陽が当たっていた写真を撮った時の感動が忘れられず、全国行脚して撮り続けている。私も過去に2年間、車にお布団を積み込み車中泊しながら、全国を廻って仏像写真を撮らせてもらった経験があるが、渡仁さんは仁王という明確な目的を定めて撮影、記録しているのはすごいと思った。仁王の写真で数々の受賞歴もあり、メディアにもたくさん取り上げられているようだ。

渡仁さんのブログから引用させてもらうと、２００９年「会津ころり三観音」を回ったことがきっかけで寺院めぐりに開眼。坂東三十三観音霊場(二巡)、西国三十三観音霊場、関東八十八ヵ所霊場、関東三十六不動霊、武蔵野三十三観音霊場、山形の最上三十三観音、秩父三十四観音、四国八十八箇所霊場を結願とあり、私など足元にも及ばない行動力に脱帽。中途半端な気持ちではダメだと今更ながら認識させられた。

しかし、75歳の高齢となった今は遠出も叶わないので、郷里の浜松周辺や神奈川の鎌倉を中心とした寺社巡りをして、祈りの情景、信仰のかたちをテーマに今後も仏像写真を撮り続けたい。