盛岡藩士・国老楢山佐渡

聖寿禅寺境内掲示資料による

楢山佐渡は南部氏の分液で、盛岡藩士中の名門、高知（1、270石）であった。佐渡は１５歳で藩主に近侍し、２３歳で国老の執政に累進、困難な内外情勢に対処し、稀有な人傑として敬慕されていた。維新の政変の際、東征軍出動の挙に反対し、帰国して薩長勢力抑制運動に参加し、佐竹領秋口に進撃したが、陸奥北越同盟軍の敗退と共に敗れた。よって南部氏陸奥１０ヶ群（和賀～鹿角）等２０万石領地を没収され、佐渡は戦犯として翌明治２年６月２３日、盛岡の報恩寺大広間にて処刑される。時に３９歳、家名断絶となった。２０年後の明治２２年４月、楢山佐渡家の家名再興が許されたので、墓碑も立てられるに至った。