日々・ひび・ひひっ!

五行歌(一呼吸で読める長さを一行とした五行の歌)に関する話題を中心とした、稲田準子(いなだっち)の日々のこと。

11月の東大阪歌会でした。

2005年11月06日 | 五行歌な日々
私と楽人さんと野村敏雄さんの3人。もしかしたら、大丈夫かな?と思って、12:03の電車に乗ったら、10分遅刻してしまいました。ごめんなさい……。

歌、お披露目。


         無表情に
         指二本立て
         勝利宣言する
         母親に
         脱帽               野村敏雄




         毎日毎日
         日がな一日
         ひなたぼっこをしている犬を
         うらやましいとは
         思わない             楽  人




         屋根の上に
         運動靴が
         ひとつだけ
         イジメだったら
         どうしよう            稲田準子



     ★

野村さんの歌は、
痴呆の兆候と普通の状態が
まだらの状態だった時のお母さまが、
何を思ったか、
指二本をふらふらと宙に指したとき、
どうしてそうやっているんだろう、と思ったときの歌。
勝気なお母さまだったので、
「勝利宣言」なのかな?と思ったのだそうです。

楽  人さんの歌は、
人懐っこい犬が近所にいるらしいのですが、
人懐っこいせいで、
数年前から、鎖につながれ過ごしていて、
その犬を見ていて、
人好きなのに、気の毒に、と思ったり、
多忙な自分と比べて、
でも、どこか、うらやましく思っているような気もしたりと、
複雑さが入り混じって、こんな風になった、とのことでした。

私の歌は、
実家へ帰る時、
最寄り駅が高架上にあって、
そこから下へ降りる時、
左手にある倉庫?の屋根の上に、
男の子の運動靴が、
かたっぽだけあって、
一時、何ヶ月も、
ずーっとあって、
「一体なんで、こんなところに靴が……」と、
見るたびに心細く思っていたのを、
詠いました。

     ★

野村さんが、
おうちの事情で遅れて、
全国歌会を懇親会からの参加だと聞いていたので、
全国歌会の歌の話をしました。

そこから派生して、
類似した歌についての話になりました。

知ってて、類似歌を出すのは、論外だけれど、
気づかずに類似した歌を出した場合についてだとか、
類似した歌を出さないように、
未然に防ぐ対策だとか……。

話せば話すほど、きりがない話でした。

ただ、
私が全国歌会で、
「これは、どうなん?これは、ないやろ!」
と激しく思った歌があって、
これについては、
納得のいく結論が話していく過程で出たので、
嬉しかったです。

ちゃんと書き残しておきたいことなのですが、
アップする前に、
事前にしておかなくてはならないことがあるので、
それが完了してからにしようと思っています。

     ★

あとは、二次会で、
試しに入った居酒屋さんで、
美味しい戻りがつおのたたきを食べて締めました。

お魚、美味しいです。
私の中で、密かに、
おさかなブームが始まってます(笑)        

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3 コメント

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それは、鳥の仕業です。 (野田凛)
2005-11-07 20:12:07
稲田様、全国大会ではあまりお話出来ず残念でした。残念といえば、懇親会の後で、準子さんのお部屋に集まられた超豪華キャストの方達の会話を、録音テープもなしで、なんともったいない!っておもうのは私だけではないはずです。

ところで、歌会の靴のこと。きっとベランダに干してある靴を鳥が咥えて行ったのです。私の家のベランダ用サンダルも被害にあったことがあるし,つい最近も買い物中に,自転車かごの1番上に載っていたチョコレートも,その店の屋根の上にもっていかれました。でもこんなこと、余計なお世話だったでしょうか?

ところで、こんなつまらない事を書いた後で、申し訳程度に付け加えることになってしまったのは、誠に不本意なのですが、前日までの子規の本の要約、ご苦労様でした。とてもよくわかりました。ために成ったのかどうか、読んでいるうちになぜかいっぱい歌が出来て、あるサイトに4首も投稿しました。ブログを読んでいるだけで歌が湧いてきたのです。有難うございました。これからも歌に困ったら何度も開けると思います。

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ありがとうございます(^-^) (いなだっち)
2005-11-08 23:36:46
今日はパソ\コンを開けれませんでした(T_T)。明日、ちゃんとお返事書きますのでしばしお待ちを。



ケータイより愛を込めて(*^_^*)
返信する
野田さまへ。 (いなだっち)
2005-11-09 10:15:02
>稲田様、全国大会ではあまりお話出来ず残念でした。



っていうか、お会いできただけで、

私は舞い上がってました……(笑)



歌の話とか、ちゃんとしたいですよね~。

が、全国歌会では、

きゃあきゃあ状態なので、

現実は、なかなかできないです。



純ちんたちとじっくり歌の話をしたこと自体、

今回が初めてでしたしね(しづくさんとはあるんだけれどね~)。



これは、野田さんが、

うちの歌会に来るしか実現しないかもしれないです。

ちょっと誘惑



>きっとベランダに干してある靴を鳥が咥えて行ったのです。



やっぱりそういうことってあるんですか。

でも、その見方のほうがきっとナチュラル。



そのほうがいいです。絶対に。



とにかく、真相はどうであれ、

見るたびにどんよりした気持ちになってたので、

ここはひとつ、

貝が砂を吐くように、詠っておこうと思って(笑)



吐くことで、

こういうことが聞けてよかったです。

なんていうか、こう……ほっとしました。



野村さんにも、言われたことですが、

靴があるだけで、イジメと思う発想に、

世代差だとか、いろいろなことを思ったと

言われたときも、

誰もが「イジメ?」と思うに違いないと思ってたので、

「そんなところに独自性があるの?」

と思ったりもしたのですが、

そうなんですね。あぁ、よかった。

きっとそうです。きっとそうです。

余計なお世話じゃないです。聞けてよかったです。

ありがとうございました。



>前日までの子規の本の要約、ご苦労様でした。



これ、まだ続きます(笑)

続けるのかと自問自答しつつ、

やってしまうと思います。

ここまでやって、やっと、

書いている意味が、

私の身になっている感じがしたので、

身になると、快感なので(笑)



読み直しているときは、

苦しい感じもするのですが、終わると快感(笑)

そして、また忘れるのでしょうけれどね



私が書くことで、

子規の言ってることがわかって、

私が書くのを読むことで、

野田さんが歌う。



血液のリレーみたいです(なんやこの比喩は……笑)



きっと野田さんの四首も、

誰かのからだの中で循環していると思います。



子規を読む励みになりました。

ありがとうございました。
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