日々・ひび・ひひっ!

五行歌(一呼吸で読める長さを一行とした五行の歌)に関する話題を中心とした、稲田準子(いなだっち)の日々のこと。

新型インフルエンザの一週間(前編)

2009年05月25日 | その他の日々
兵庫県、大阪府で、
新型インフルエンザの感染者の発表が、
TVを賑わしだした頃(5月16・17日の土日ですな)、
紛らわしくも、微熱をだした。

20日(水)から、五日間連続で
仕事を入れたので、
今のうちにと大量に材料を買い込み、
下ごしらえした冷凍保存食を、
作りまくってたので、
きっと疲れが出たのだろうと判断していて、

18日(月)の朝になっても、
37℃ジャストのまま、熱が引かない時は、
「あれ?おかしい?まさかまさか?」と、
多少不安になったけど、
午前を潰して、ぐっすり寝たら、
それはそれはあっさりと、
熱が引いたので、
「やっぱり、単なる疲れだった!」と、
思い直していて、
回りまわったりしたけど、やっぱりやっぱり自己完結していた。

が、すっきりした頭で、
周囲にそのことを話したら、
「それは感染者センターに連絡すべきでしょ!」
と、言われまくってしまう。

ぐっすん。回復したのに叱られちゃうなんて。

普段は、お皿の汚れを拭く紙となっている、
『市政だより』を探して(すいませんねぇ)、
市のセンターに電話をする。

その時点で(いや、今の時点でも)、
東大阪市からは、感染者は出ていない。
が、電話はつながらない。

お昼1時台から電話をかけて、
家事の区切りがつくたびに、
電話をかけていたけれど、
繋がったのは、夕方5:00を過ぎていた。

やはり、私の場合、
高熱もなければ、呼吸不全もないので、
インフルエンザとは考えにくいという結論。

「なんだか、忙しいのに、お電話かけてすいません」的気分になる。

……いやいや、別に、相手さんに責められたわけじゃないんですけどね。
むしろ、丁寧すぎるほど、丁寧な対応をしてくれたと感じているけど。

感染者の出ていない市ですら、
それだけの時間がかかって、ようやく繋がる電話。

発症者のいるエリア内で、
発熱中の当事者、および、
その家族が電話をしても繋がらないという状況は、
何をどう頑張っても、避けられない現象だろう。

そして、イライラや不安が募り、
わかっていても、直接発熱外来に行った人もいるだろう。

センターの人たちも、頑張って、
電話を受けている。
直接発熱外来に行ってしまった人も、
情報不足の人もいただろうけど、
わかっていながら、行っちゃった人もきっといるだろう。

でも、拡げないためにも、まず電話からです。

もし、これから、そういうことに直面する方がいれば、
どうか、気長に……。

電話を終えてから、
誰に言うでもなく、そういう感情がブワっと溢れる。

と、そこへ、程なくして、
派遣会社からの電話。

「今週の水曜日からの三日間のお仕事、中止になりました」

えぇ~!!

4月になってから、増えると期待していた仕事は、
やはり不景気で増えることなく、
5月もまだ3日しか仕事をしていないので、
しんどいけど、帳尻を合わせるために、
連続で仕事することにしたのにぃ~!!
でも、仕方ないとも思うんだけど~!!

たまに、無理して仕事をとると、これだ(笑)

派遣会社の人も、方々に中止の連絡を入れているみたいで、
(中には連絡がつかない人もいるだろうし)
電話だけで疲れきっているとでもいうような、声をしていた。

そして、ふと思う。

あれ?
なんのために、冷凍保存食に精を出して、
なんのために、熱を出して、
なんのために、感染者センターに電話をかけた?

で、仕事がなくなったって?

ぐるぐるぐるぐるぱーん!

ぐっすん。ぐっすん。

     ★

こんな感じで、関西方面の人たちは、
多かれ少なかれ、打撃を受けたことだろう。

ほぼ、多分、全世帯が、なんらかのかたちで。

夫の方は、
「関西から他の遠方への引越し(※夫は引っ越し屋さん)は、
日程を変更可能なら変更しろ(だったかな?)」
とか、
「関西をスルーして、遠方へ移動するときは、
関西で給油をするな」
とか、
いろいろ「避けろ、関西」的なお達しが出たようです。

夫自身は、そのことについて、
なんら私にコメントはしなかったけど、
マスコミの過剰報道を見ながらのつぶやきだったので、
『いろいろ思うところがあるんだろうな』と、
察したりして。

全国レベルで見れば、『関西』というくくり。
関西内で見れば
『手洗いぐらいはしてるけど、基本普段どおりですけど』という気持ち。

『普段どおりの生活をしている』人が、
『関西』というくくりで見られるときの
『はぁ?』という感情。

いろんなものが、見え隠れ。

難しいような、
柔軟で真っ白でいれば、なんでもないことのような、
よくわからなさが、駆け巡る。

でも、そういう端からの目を感じなければ、
人は渦中の中にいても、
別段、普段どおりの生活を通すもんだな、と、
後半の二日間の仕事をしながら思ったりして。

と、いう話は、また改めて。とりあえず、つづく。

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