日々・ひび・ひひっ!

五行歌(一呼吸で読める長さを一行とした五行の歌)に関する話題を中心とした、稲田準子(いなだっち)の日々のこと。

2007年全国大会in阿蘇①~夫に騙された編~

2007年10月27日 | 五行歌な日々
阿蘇へ、行って帰ってきました。
と、いうことは、
結論「夫は無事伊丹まで送ってくれた」
って、ことなんですが(笑)
(いきさつは『夫の真の目的は』をお読みになってからどうぞ)

大変でした……。

     ★

身支度をして外に出た時、
夫の第一声は、
「雨が降ってて、車の量が多い!」だった。

「言うたやんか。
木金土と、大阪は雨やって。
それぐらい想定しての『車で伊丹空港』なんちゃうんか!」

「……雨女め!」 ……このぉ、忘れていたことを!(怒)

阪神高速とそのシタミチの車の多さを、
9Fから見下ろしながら、

「でも、ま、阪神高速じゃなくて、近畿道へ行くんでしょ?」
と、気にしていない様子で言ったら、

「ふふふ……、と、見せかけて、阪神に乗るんじゃ!!」
と、悪魔のようなことを言う夫。

えぇぇぇええぇっぇぇえええええっぇぇぇえええええ!!!!!!

拉致されて、車は阪神高速某入り口へ。

そして、予想通りに。

     ★

最寄の阪神高速某入り口は、渋滞で閉鎖されていた。

「どーするの!?ねぇ、どーするの!?
今からでも近畿道にUターンしてもいいんじゃない!?
っていうか、モノレールの駅まででもいいよ!」

「大丈夫や、信じなさい。まかせなさい!」

と、言ってくれるのはいいが。

シタミチも、結構向こうまで渋滞していて、
その都度信号で止まったりしているんですが……。

夫は地図を取り出した(※ナビはついていないんだなぁ~)。
その様子から、
夫も作戦変更(?)したのがわかった。

渋滞の道から右折して、
スムーズに車が走り出したのは、
家を出てから30分過ぎた頃だった。

大丈夫なんだろうか……と、
時々、手を組んで祈っていたら、
「祈るな!縁起でもない。間に合うって!!」
と夫に叱られる。うぅ……。

     ★

シタミチで、伊丹の方へ車は走る。

夫は、「塚本」という、
高速道路の入り口を目指しているのが
途中でわかった。

「塚本から乗れなかったら、次はどこを目指すの?」

念のために聞いてみると、

「いや、もうそうなると、ダメかも……」

なんて、弱気なことを言われて、
『あぁ、聞くんじゃなかった……』と後悔する。

そしてそれは現実に。

高速へ続く坂の入り口に、
『こちらからは大阪空港へはいけません』と、
看板があったからだ。

慌てて、再び、シタミチへ。

時間は9:00を回っていた。

「どーしよー!ねぇ、どーするの!!」
青ざめていく私に、
「シタミチで行く。大丈夫。考えたら、ここまで来てたら、行けるわ」
と、答える夫。

手を変え品を変え、騙されるしかない状態で。

やばーいやばーい沈黙が流れていった。

     ★

なんとなく、会話がなくなっていた時、
樹実から、ケータイにメールが届いた。

9:12。『もう空港に着いたんだけど』とある。
私は正直に『まだ高速にも乗っていない』と返信する。

その返信を書いている様子を見た夫が、

「何をいうてるんや。よう見てみ!飛行機が大きく見えてるやないか。
シタミチでも、十分間に合っているように行ってるやないか!!」

……あ、確かに。飛行機がでかく見える!
ひょっとして、このまま行けば、
丁度いい時間に着くんじゃないだろうか。

ん?ということは?

夫に感謝の言葉も言わず、
「ほしたらさっき、高速に乗るために渡したお金、返して」
と守銭奴なことをつい、言ってしまう。

「セコイ!いいやないかそれくらい!!」と、
夫は言い返してくる。そして、

「それやったら、今から高速に乗る!」
「え!?間に合うんちゃうの?シタミチで」
「間に合うけど、乗ってやる!!!!」

伊丹まであとたった4㌔。
その4㌔のためだけに、夫は、高速に乗った。

もったいない~!!!

     ★

伊丹へ着いたのは、9:25ぐらいだった。

勝てば官軍。文句なし(笑)

夫もすぐ帰るつもりだったようだけど、
それもまたむなしく思ったのか(いや、空港に対する好奇心が沸いたのだ!)、
一緒に空港内へ行くことに。

そして、
安堵からか、ふたりしてお手洗いへ。ほっ……(笑)

そんな私たちを、喫茶店の窓から樹実が見つけて、
「間に合ってんや!!」と追いかけてきた。

「高速に乗っていないって聞いていたから、
最悪ここから新幹線で行くこととかも考えてたの!!」

彼女は楽人さんと一緒にここまで来たのだ。

思わず樹にハグをして、
ものすごくヒヤヒヤしたことを話したりした。

ほしかわさんもすでに空港内にいて、
待ち合わせ場所に戸惑ったりしながらも、なんとか合流して(笑)

で、
夫と喫茶店に入って、コーラを飲ませなくてすんだ訳だが、
なんだか、ちょっとぐらいはラッキーなことが、
あげるべきか、と思い、
「私がいなくなった後で、買えばいい」と、
200円をあげたりした。

後で聞いたのだが、夫は結局、その200円を駐車料金にして、
コーラは買わなかったのだそうだ。健康!健康!

不安は、完全に消え去って。

だから、熊本へは、予定通り、
11:30に着くのが当然で。

なのに、到着予定の11:30の時点で、
私はまだ伊丹にいた。

後日、夫に、
その理由を話したら、
「ザマーミロ!!」と笑われた。

そんな話はまたつづく。

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