日々・ひび・ひひっ!

五行歌(一呼吸で読める長さを一行とした五行の歌)に関する話題を中心とした、稲田準子(いなだっち)の日々のこと。

2007年10月の東大阪歌会①

2007年10月07日 | 五行歌な日々
思えば、今年は7づくし。
今年最初の歌会は、
1月日でしたし、
今回は、第9回目と、
7に間に合ってたりして(当日になって知った偶然です)。

と、いうわけで、
ささやかに、7周年記念歌会です。

そんなこんなで、歌お披露目……なんですが、
ちょっと、じっくり書く時間がありません。

歌も多いし。

ってなわけで、
とりあえず今日は、
作者名を出さずに、
番号もつけてそのままに、
歌だけお披露目します。

よろしかったら、ご自分で一度、
採点してみてくださいませ(笑)

歌会時と同様、四首九点で。

コメント欄に、
何かいい歌があれば、
書いていただきたいです。
もちろん、強制じゃないので、
シャイな方は、
PCの前で楽しんでいただければ(笑)

明日ブログを見るまでは、
検閲機能(?)を解除して、
すぐに皆さんが読めるようにしておきますので。

(ヤラシーのも入り混じってくるかもしれないけれど、
気にしないでね)

     ★


① 明るい夜空は
  水にとけた藍の色
  雲をまとって
  月が照る
  満月まであと二日

② なんてきれいな
  毟りあと      ※毟り=むしり
  白身魚の半身が
  空に
  浮んでる

③ 人の顔に
  一本の木が見える
  きみはよく笑うから
  枝の多い
  豊かな木だね

④ 炎天の舗道
  蝶へと羽化したように
  つぶれた蝉
  ああ
  華やかで無惨

⑤ 棚田を
  降りてくる
  「華」の文字たち
  まんじゅしゃげの
  行列だ

⑥ 命の多様性を
  殺生一辺倒にしてしまう
  戦争は
  生きている人の
  生き方までも殺すのだ

⑦ 微熱のまま
  走り続けた
  私の夏が終わった
  日傘をしまって
  呼吸を思い出す

⑧ ふと 立ちのぼる
  微かな疼き
  古傷が
  生きる礎と
  なっているとは

⑨ 今すぐ伝わらなくても
  どれかがいつか
  芽吹いてくれたらと
  言葉の種を植えていく
  植えていく

⑩ 近づき過ぎると
  いやがられ
  離れ過ぎれば
  せっつかれる
  難しい車間距離

⑪ ユニクロ
  ケータイ
  スタバ
  横並びの若者達の
  カタカナのシアワセ

⑫ 夢の残骸さえ
  崩れていく
  君をも
  守れきれない
  僕の手の中で


文字でかっっ!ま、いっか。
歌の量が多いから、
このほうが読みやすいかな。

     ★

極力、「作者当て」心理が働かないように、
出席者名も、伏せておきます。

知っている人は、言っちゃダメだよ~(笑)

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
11番のお歌が好きですね (詩乃)
2007-10-10 23:33:28
カタカナの乾いた字間が「ふっ」と迫って来ました。
別の見方をすればこの歌がある事で
他の歌の雄弁多弁さが目立つなあとも。
表現!!!な気負いがないのが選んだ理由です。
「歌」のみでしか見てないのでご容赦くださいね。
返信する
なるほど!! (いなだっち)
2007-10-11 09:40:56
その感想、
後々に書きますが
(10月中には必ず)、
作者さん、かなり喜ばれると思います。
メールして教えてあげよう

「この歌がある事で
他の歌の雄弁多弁さが目立つ」というご指摘は、
目からウロコで、
12人いても、そういう意見は出ませんでした。

すごく嬉しかったですありがとうございました。
返信する